ハウステンボス、ロボット接客のローコストホテル開業、15年7月に

  • 2014年11月30日(日)

スマートホテル エントランス(イメージ)  ハウステンボスは2015年7月15日、ローコストホテル「スマートホテル」を園内に開業する計画だ。スマートホテルは建築方法に工夫を凝らし、ロボットなどの活用で運営コストを削減するホテル。11月28日の決算会見で、同社代表取締役社長の澤田秀雄氏は「世界最先端かつ、世界一生産性の高いホテル」であると自信を示すとともに、「サービスは4ツ星、値段は3ツ星で提供していく」と語った。15年2月から、自社やエイチ・アイ・エス(HIS)で予約受付を開始する予定。

スマートホテル 外観(イメージ)  スマートホテルは、東京大学生産技術研究所や鹿島建設などと共同で開発しているもの。コンテナを組み合わせた工法や、壁に廃材を利用するなどの取り組みでコスト削減をはかる。屋根や壁には外熱を遮断する特殊な素材を使用。太陽光発電など自然エネルギーを活用し、光熱費は通常のホテルの半分程度に抑えることができるという。

 さらに、スマートホテル内でロボットを導入し、人件費を20%から25%削減する。最終的な確認は人間がおこなうが、フロント業務や荷物運び、清掃といった業務でロボットを活用する。このほか、園内の説明などを実施するコンシェルジュロボットも配置。さらに、チェックインでは顔認証システムを導入し、客室の鍵を不要とした。

 澤田氏はスマートホテルを世界的に展開していく方針だ。「砂漠でもアマゾンの奥地でも、都会で作って運んで組み立てられることができるよう研究を進めている」といい、早ければ3年後に世界展開したい考え。自社でホテルを運営する以外に、ホテル内で使用している技術やノウハウ、システムも販売したい考えで、将来的には別会社化も検討しているという。

スマートホテル 客室(イメージ)  まずは15年7月15日、「0号ホテル」として第一期棟をハウステンボス園内に開業。客室数は20数平方メートルのツインルームが22室、30数平方メートルの4人部屋が50室の計72室。244名が宿泊可能だ。約半年後には第2期棟を展開。ツイン54室、4人部屋18室の計72室で180名が宿泊できる。ハウステンボスの経験を踏まえ、次の展開としてラグナシアに1号ホテルを作る考えだ。

▽サービスロボット開発、観光ビジネス都市化見据えた展開へ

 また、澤田氏は今後2年から3年かけて、サービス産業で活用できるロボットを他企業と共同開発していく計画を説明した。同氏は「今後若者が減少し、サービス分野に人が足りなくなる。そうした状況のなかで貢献できるよう、サービスロボットを共同開発して進化させていきたい」と意欲を語った。ロボットは「ハードはあるがソフトは弱い」点が課題とし、スマートホテルでの活用を踏まえ、開発を進めていく考えだ。

 さらに、ハウステンボスでは旧長崎オランダ村跡地や無人島を活用した展開について研究を続けており、佐世保市内や別府に発電所の建設を計画しているところ。澤田氏は「単なるテーマパークではなく、観光ビジネス都市として、新しい技術、新しいものをどんどん開発していきたい」と意欲を示した。

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