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TRIP、地域の体験型商品の販売サイト開設-旅行会社と協力で

  • 2014年4月13日

 インターネットによる情報サービスなどをおこなうTRIPは4月8日、大手旅行会社では取り扱わないような、小規模な地域の観光素材や体験型商品などを売買するウェブサイト「TRIP」の提供を開始した。全国各地に埋もれている地域の魅力や観光資源に焦点をあて、観光客の少ない地域にもより多くの観光客を誘致するねらい。

 ウェブサイトでは、観光商品を販売したい事業者や個人には商品登録から決済までの仕組みを、旅行者には申し込みから決済までの手続きを、それぞれワンストップで提供する。一部、海外商品も登録されているが、当面は国内旅行に注力する考えで、年度内に全都道府県をカバーし、登録商品数1万件、登録者数10万人をめざす。

 同社では、登録商品数とエリアの拡大、今後の営業連携を目的に、今年3月に第1種旅行業で観光客誘致事業などをおこなう観光販売システムズ(KHS)と業務提携を締結したところ。TRIPはKHSがネットワークをもつ国内15県2府道の60以上の自治体にコンタクトし、「TRIP」の活用を訴求する。TRIPは今後も各社との協業を進めることで、サービスの充実をはかる考え。

 一方、KHSは「TRIP」を活用し、これまで流通が困難だった観光素材に販路を創出するとともに、新たな商品の開発も進めていく。KHSは既に着地型旅行商品の販売サイト「VISIT」を運営し、日本各地のオプショナルツアーの販売をおこなっているが、旅行業登録の必要なツアーについては「VISIT」で取り扱い、登録の必要のない体験商品などは「TRIP」に提供する見通しだ。

 「TRIP」では、商品の販売に際しては、システム利用料として販売代金の10%を、補償料として販売代金の3%をそれぞれ徴収。補償は対人、対物で1億円までとした。また、商品の購入に際しては、サービス利用料として購入代金の5%を求めるほか、任意で補償料500円を徴収する。入院補償や携行品補償も導入する予定だ。