「アクセス廃業」の衝撃、インフィニの方針は?-植村社長インタビュー

「10年後も存続」断言
4つの戦略で和製GDSの強み打ち出す

  • 2019年11月21日(木)
植村氏

長らく日本の航空券流通を支えてきた和製GDSの両雄、インフィニとアクセス。ライバルの廃業が発表された今、インフィニの動向に業界の注目が集まる。「インフィニは10年後もなくならない」と断言するインフィニ・トラベル・インフォメーション代表取締役社長の植村公夫氏に、グローバル化が進むGDSビジネスの現状に対する見解とインフィニの今後の戦略について聞いた。(聞き手:当社代表取締役社長 岡田直樹)

-アクセス国際ネットワークが21年3月をもってGDS業務を終了し会社を解散することを発表しましたが、第一報を聞いた際の感想を教えてください

植村公夫氏(以下敬称略) 「驚いた」というのが正直なところだ。アクセスは日本のGDSの先駆者であり、我々が目標として背中を見て、いつか追いつきたいと頑張ってきた存在だった。また和製GDSとして2社で切磋琢磨しつつ旅行業界の発展やアウトバウンドの拡大に取り組んできただけに、アクセスの解散は寂しくもある。

 3月に発表されたトラベルポートとの合弁会社設立が9月になって破談になったと伝えられた際も、アクセス自体がなくなろうとは思ってもみなかった。アクセスの解散は、株主である日本航空(JL)が、GDSが担う国際航空券の流通の役割から手を引くということでありその判断にも驚いた。

-アクセス廃業により、中長期的には和製GDSが淘汰されると予想する人もいます

植村 インフィニは10年後も和製GDSとしてサービス提供を続けている。ここではっきり断言しておきたい。提供するプロダクトや方法は変わっても、航空会社と旅行会社を繋ぐ流通システムとしての役割は変わらない。インフィニは存続するし、日本の旅行会社ユーザーがいらっしゃる限り旅行会社へのサービス提供を止めることもない。したがって懸念には及ばない。ご安心いただきたい。

 社内外でことあるごとに同じ話をしている。社内では、全社員と面談形式で直接話し合う場も設けているが、そこでも「和製GDSとして我々が頑張らなければならない、今後も日本のアウトバウンドビジネスの下支えとして貢献していこう」と伝えている。

-アクセス廃業はインフィニにとって追い風となるでしょうか

植村 どのような影響が生じるか、率直に言ってまだわからない。10月2日にアクセスの解散が発表されて以降、旅行会社からの問い合わせが増え、インフィニへの期待の声もいただいており、我々としては頑張るしかないと感じている。

 追い風に関しては、日本のビジネスのニーズに合った受け皿としてアクセスを選択していたユーザーが、インフィニを導入してくれる可能性はあると思っている。

 ただ、トラベルポートの東海林社長がトラベルビジョンのインタビューで答えられていたように、「パンドラの箱」が開いてグローバル化が一気に進むとまでは考えていない。グローバル化が進んでいくとの認識は同じだが、さまざまな旅行会社がそれぞれの事情を抱えており、グローバル化の進行スピードが大きく変わることはないと思う。

-アクセスの廃業でJLとインフィニの関係性も変わる可能性があります。仮にJLがインフィニへの出資を望んだ場合、どうなりますか

植村 ニュートラルな立場のインフィニとしては、仮にそのような申し出があれば拒む理由はない。航空会社とGDSの関係性も昔ほどの垣根はないと思う。航空会社も価格やサービスで競争する意識が高まっており、それ以外は旅行会社の選択次第と考えるようになっていくのではないか。

ヴァージン・オーストラリア航空
ビズリーチ

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