専門性で生き残る:バードウォッチングツアーのワイバード

20年間の大手勤務後に起業、国内唯一の専門会社
「お客様株主」味方に第1種登録、業務を拡大

  • 2019年6月11日(火)

同社のマスコットの「キクちゃん」は国内最小種のキクイタダキ。オスの頭部に金色の冠羽があることから「小さくても金メダルを取れる会社にしたい」との願いを込めたという  OTAの躍進や相次ぐ他業界からの参入などにより、環境変化が進む旅行業界。しかしそのような状況でも全国にはまだまだ、専門分野に特化して蓄積した経験とノウハウで勝負し、利用者の信頼を獲得している旅行会社は多い。そのような専門型旅行会社の現況や今後の展望を紹介するシリーズ「専門性で生き残る」の第4回は、2003年に設立して以来、国内唯一のバードウォッチングツアー専門旅行会社としてその名を知られるワイバードを紹介する。代表取締役社長を務める山本幸正氏に話を聞いた。

-非常にニッチな分野に特化していますが、設立以前のご経歴についてお聞かせください

山本幸正氏(以下敬称略) ワイバードを設立する前は、阪急交通社に約20年間勤めていました。営業ひと筋で、さまざまな種類の団体ツアーを取り扱う機会に恵まれましたが、そのなかで日本野鳥の会のツアーに同行し、初めてバードウォッチングの世界に触れて衝撃を受けました。特に中国で野生の朱鷺(トキ)を観察するツアーでは、2つのことに驚かされました。

 1つは、夕日を浴びてまさに朱鷺色に染まるトキに感涙するお客様が多数いらっしゃったことです。もう1つはその時にツアーの講師として同行し、現在は弊社専属バードガイドを務める中野泰敬の、見事な解説と演出でお客様を引き込む力に感服しました。この時、参加者の心をここまで動かすことができるバードウォッチングツアーの素晴らしさに心を動かされたのが、起業のきっかけです。

-その後、すぐに独立されたのでしょうか

山本 しばらくはそのまま阪急交通社に勤めて、中野がガイドを務めるバードウォッチングツアーを催行していました。ただ、会社員である以上、好きなツアーにばかり注力することはできませんし、加えて理解ある上司の転勤なども重なり、03年には退職金をすべてつぎ込んでワイバードを立ち上げました。

 独立にあたっては「中野の才能をこのまま埋もれさせたくない」という強い想いもありました。20年以上の会社員生活のなかで、ビジネスパートナーとここまで深いつながりをもったことはありませんでした。ワイバード設立後の最初の数年間は、それこそ1日の休みもなく中野と2人で動き回り、企画から集客、添乗と全国を駆けずり回りました。

-独立に際して、勝算はありましたか

山本 会社として立ち行く勝算はありました。なぜなら当社のツアーは1年前から下見に出かけて商品を造成し、しかも募集人員は少数というスタイルで、これは薄利多売の大手にはなかなか難しいことです。

 また、バードウォッチングには専門知識と特殊なノウハウが必要なので、商品化したいと思ってもすぐにできるものではありません。いくつかの会社がバードウォッチングツアーを扱ってはいますが、専門の旅行会社は他にはない、という強みはあると思っています。

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