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スペシャリスト・インタビュー:湘南トラベルプラザ 菊池朋子さん

リゾートの島々を巡るクルーズが夢

 湘南トラベルプラザは、相鉄いずみ野線の終点の湘南台駅から徒歩5分。市営地下鉄と小田急線も乗り入れる便利なベッドタウンですが、大通りに面した店舗は決して人通りが多いというわけではありません。この地に店を構えて20年になる同社。これまで広告やセールスなしで続いてきたのは、ひとえに口コミによる効果とリピーターの定着によるものだとか。同社に勤めて3年という菊池さんも、あらゆる方面や客層への対応が求められることを痛感し、数々のデスティネーション・スペシャリストに挑戦しました。目的は自身の知識を広め、接客に活かすことですが、その原動力は海外へのあくなき探究心にあります。ヨーロッパが好きで、中国に留学経験があり、今年はタヒチを訪れたという菊池さんにいろいろな話を聞きました。

湘南トラベルプラザ
企画 営業 菊池朋子さん

2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト タイ認定
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト スカンジナビア認定
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト ハワイ認定
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト イタリア・マルタ認定



Q.御社の特徴と客層を教えてください

 ジェイティービーの総合提携店ですが、他社商品も取り扱っており、国内・海外ともに対応しています。パッケージツアーを購入されるお客様が多いですが、希望にあわせて手配旅行のお手伝いもしています。海外はFIT、ロングステイ、ウエディング、クルーズなど、団体旅行は国内も海外も取り扱っています。客層は、ゆとりのあるシニア層から格安旅行を希望される若い方まで幅広いですね。この場所で20年になりますので、子供のころに家族旅行に行かれた方が成長し、ハネムーンでも利用になるというケースもあります。3世代通して利用いただいているお客様も珍しくありません。


Q.DS取得の経緯はどのようなものでしたか?

 最初のきっかけとなったのは、ロサンゼルス観光局とUCLA(カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校)が共同開発したトラベル講座を受講したことです。それから他のデスティネーションにも挑戦してみようと思い、DSで昨年はタイ、スカンジナビア、ハワイ、イタリア・マルタ4方面を同時に取得しました。さらに今年はタヒチ観光局が主催しているタヒチ・スペシャリスト養成講座にもトライし、2月に現地へ行きました。


Q.日頃の業務にどのように役立っていますか

 まず、DSを取得するにあたり、興味のあるデスティネーションを掘り下げて勉強する機会がもてました。知識が広がったおかげで、以前よりもそれぞれのデスティネーションの魅力を伝えられるようになったと思います。

 お客様のなかには、行き先が漠然としているケースがよくありますが、そのような時は違った魅力をもつデスティネーションを紹介することで興味を持っていただき、そのまま申し込まれるということもよくあります。自分が実際に出かけていたり、興味をもった場所を紹介し、お客様に喜んでいただける時は何よりもうれしいですね。ですので、DSをきっかけに広がったデスティネーションの最新情報は、常に収集していきたいと思っています。


Q.ヨーロッパが好きとのことですが、おすすめは

 これから冬にかけてはドイツのクリスマスが人気ですが、北欧はどうでしょう。北欧の冬といえばオーロラですが、どの国のどの街もチャーミングな魅力がありおすすめです。

 具体的にあげるなら、スウェーデンのストックホルムでしょうか。街の美しさはもちろん、建物や家具のデザインが興味深いです。例えば家具はシンプルで使い勝手が良く、かつスタイリッシュです。家の中で過ごす時間が長い北欧では、家での時間を大切にしています。家具だけでなく食べ物もそうですが、質素な素材を活かし、大切にする精神がそなわっているのだと思います。これこそが本当のエコといえるのかもしれません。また、人と自然との関係を大切にする精神が根付いている国々だからこそ、森や湖、フィヨルドなど、観光素材が豊かなのだと思います。


Q.今年はタヒチへ行ったそうですね

 タヒチは、タヒチ・スペシャリストのプログラムの一環で行きました。これまでDSを取得したデスティネーションとはまた違う魅力をもった場所で興味がありましたが、ブルーラグーンの美しさや山々の雄大さなど、自然の神秘は想像以上でした。マルシェ(市場)には国花であるティアレタヒチをはじめ、南国ならではの植物の香りが漂い、日本では珍しい食材や民芸品が並び、興味が尽きませんでした。

 タヒチはハネムーンのデスティネーションとして人気があるのは知られていますが、ダイビング、サーフィン、フィッシングなどのマリンスポーツやトレッキングなどのアクティビティも豊富です。タヒチアンダンスといった文化体験もできるので、幅広いマーケットがさまざまに楽しめるデスティネーションだと感じました。


Q.今後行ってみたい国はどこですか

 行ってみたい国は尽きませんが、モーレア島、ボラボラ島、マルケサス諸島など、タヒチの島々をクルーズで巡ってみたいです。エーゲ海や地中海の島々を回るクルーズも夢ですね。今後はクルーズのスペシャリストにも挑戦してみたいと思っています。


ありがとうございました



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