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スペシャリスト・インタビュー:日本旅行 吉祥寺支店 滝田恵美子さん

やりがいあるカウンター業務にDS活用

 日本旅行入社から約10年。カウンター業務のベテラン、滝田さんは現在、吉祥寺支店に勤務しています。毎年沖縄へ行くほど、旅をするならリゾートという滝田さんですが、なぜかドイツとは“出会ってしまった”のだとか。ドイツのデスティネーション・スペシャリストのほか、社内で認定しているウエディング・エキスパートでもある滝田さんに、ドイツの魅力やカウンター業務のノウハウをうかがいました。
                                                                 
                
株式会社日本旅行
吉祥寺支店 滝田 恵美子さん
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト ドイツ認定



Q.初めから旅行業界にお勤めだったのですか?

 日本旅行に入る前はデパートに勤めていました。もともと接客業が好きだったのですが、もっとやりがいがほしいと思い、別の仕事を探したんです。そういえば昔、旅行の専門学校に行きたいと思っていたなあとか、中学生の時に時刻表や地図を見ながら卓上で旅をするクラブに入っていたなあと自分を振り返り、旅行業界へ入ろうと思いたちました。最初は日旅サービス昭島営業所に勤務、その後日本旅行八王子支店を経て現在の吉祥寺支店に勤めて6年になります。


Q.ドイツとの出会いについて教えてください。

 風邪を引いて寝ていた時に、テレビでドイツ語講座が放送されていたんです。ドイツそのものより、ドイツ語に興味をもって勉強をはじめました。しばらくして、当時の支店長がヨーロッパに強い支店をめざそうという方針を打ち出し、スタッフ全員がヨーロッパのどこかのDSを取ろうということになりました。それならとドイツを希望し、ドイツの国自体も勉強するようになったんです。なんというか、本当に出会ってしまったという感じで、自宅でもトイレのドアに貼ってあるドイツの全域地図をいつも眺めているほどです。


Q.ヨーロッパに強い支店というのは

 当支店の周辺は高級住宅地が多く、価格訴求商品ばかりが売れるという環境ではありません。内容重視で、それに見あう価格であれば支払うという余裕のある方たちが多く、そうなると選ぶデスティネーションもヨーロッパが多くなるという事情からです。特に全コース添乗員付きのベストツアー「大好きヨーロッパ」の人気が高いですね。

 ただ、現在は支店長が変わり、当時ヨーロッパのDSを取得したスタッフの半分も異動になりました。その代わりというわけではありませんが、現在は香港などアジアのDSを持っているスタッフもいるので、より広い範囲のデスティネーションに対応できる面もあります。


Q.ドイツのDSをどのように活かしていますか

 オリジナルのノート、というか辞書を作っています。例えば、古城とか教会、温泉、ロマンチック街道というように項目を分けて付箋を貼り、勉強したことを書き連ねています。これを辞書のように使いながらお客様の対応に活かしています。私にとって宝物のノートができました。


Q.ご自身はいつドイツに行かれましたか

 実際にドイツに行ったのは去年の5月です。ベルリンに知りあいがいたので、ベルリンしか行っていないのですが、もっといろいろな所へ行ってみたい欲求が出てきました。例えば、エリカの花が咲くエリカ街道やメルヘン街道の街カッセルなどです。カッセルにはヴィルヘルムスヘーエ公園で行われる水の芸術というショーがあって、ぜひ見てみたいですね。ヘラクレス像から流れ出た水が、滝となって流れ落ち、最後は52メートルもの大噴水になるというものです。でも、パッケージツアーにはカッセルを組み込んだものは少ないですね。


Q.カウンター業務歴が長いですね

 カウンターでのお客様対応は、時にコンシェルジュのように、時に家族や友達のように、と思いながらやっています。支店のお客様は近隣住民の方が多いので、お会いする頻度も多く、本当にお友達のような付きあいをする方も出てきます。実際、友達になってしまった方もいますね。また、家族や友達のようにと思っていると、旅の間の天気や帰国後の様子なども気になります。帰国後に1本電話を入れたり、また女性の1人旅のご不安を少しでも取り除けるよう、ツアー企画担当者から添乗員へ、その方の様子を伝えていただいたりといったこともしています。同じ旅行業でも、添乗員や企画担当となると視点も違ってくるので、今はこれまでの積み重ねを活かしたカウンター業務を続けていきたいと思っています。


Q.ウエディングのエキスパートはいつ取られたのですか

 3年前です。社内の制度で、講習を受けた後、方面別に研修旅行に行ってレポートをまとめ、最終的にエキスパートに認定される仕組みになっています。私はオーストラリア担当で、ケアンズとゴールドコーストへ研修に行きました。ミクロネシアやハワイに比べるとまだ需要は多くないので、その分空いているのがメリットです。スタッフのケアも手厚いのでお勧めです。変わったところでは、ケアンズにあるトロピカル動物園内のチャペルで、コアラと写真を撮ることができるコアラ・ウエディングなどいかがでしょう?まさにオーストラリアならではですよね。


ありがとうございました


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