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スペシャリスト・インタビュー:エヌオーイー 添乗員 小川英子さん

多様化するツアーの添乗に活かすDS知識


 新日本トラベル時代から社員として内勤し、かつ10年以上に渡り添乗員業務を続けてきた小川さん。添乗員付きのツアーが催行されている場所ならほぼ網羅したという、まさに添乗員のスペシャリストです。今年も1月にアフリカ、2月にオセアニア・クルーズ、3月にシリア&ヨルダンと、まさに世界中を飛び回るかのようなスケジュール。仕事の合間には個人でアジアにも行くという根っからの旅行好きでもあります。特に英語圏の国が好きという小川さんにお話をうかがいました。




株式会社エヌオーイー
リテール事業部 リテール東京営業課
添乗員 小川 英子さん
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト 英国・アイルランド認定



Q.社会人になられてすぐに旅行業界で仕事をしているのですか?

 最初は商社に勤めていました。その後、英語の習得を一番の目的に、お金を貯めてオーストラリアのシドニーへ、ワーキングホリデーで行きました。1年では学び足りなくて、学生ビザに切り替えて再びシドニーに1年滞在しました。その時、旅行の専門学校へ通ったのが旅行業界に入るきっかけです。

 帰国後に入社した新日本トラベルでは、内勤をしながら1ヶ月に1度の割合で添乗に出ていました。特に希望の国や得意な方面を定めておらず、新日本トラベル時代の約9年間で主な国に行ったと思います。添乗でいろいろな国を訪れた経験は、問い合わせの電話にスムーズに対応できるというように、内勤業務にも活かされていましたね。


Q.会社がエヌオーイーとなってから添乗の内容は変わりましたか

 基本的には変わりませんが、長くこの仕事をしている人も多いので、おのずと得意方面などが出てきます。私は英語圏が好きなので、英国はもちろん、オセアニアやアフリカなどかつて英国圏だった場所へ添乗することが比較的多くなりました。シドニーの留学時代に、学校できれいな発音のクイーンズイングリッシュを習ったことが、今役に立っています。


Q.英国・アイルランドのDSを取得したのもの英語好きからですか

 まずは英語圏ということで、英国・アイルランドを取得しました。取得にあたって勉強したことは、添乗の際に役立っています。最近のツアーは、一般的な観光地を周るだけでなく、田舎町や郊外の村を訪ねるといった一歩踏み込んだ個性的なツアーが多いので、その国の知識は知っているに越したことはありません。また取得後は、パンフレットの添乗員紹介欄に何のスペシャリストを持っているかが記載されますので、お客様の目に留まることもあります。


Q.御社の添乗員の方々はDSを取得されている方が多いですね

 実は数年前に上司と面談をした時、添乗員も積極的にDSを取得してはどうかと提案したことがあります。それがきっかけのひとつとなったようで、今では社員と専属の添乗員全員が何かしらのDSを持っているのです。添乗員のなかには、フランスのDSがあれば受けてみたいという声もあります。

 私も次はオーストラリアやニュージーランドを取得したいと思っているのですが、今年は試験の期間にちょうど添乗に出ていて、挑戦できませんでした。


Q.長く添乗員をされていると、ファンの方ができると聞きますが

 何度かご一緒していると、次回もぜひ、といって参加してくださる方もいます。一緒に旅をしたお客様には年賀状をお出ししたり、電話でツアーのお知らせをすることもありますが、お客様の方から相談に乗ってほしいといっていただくこともあります。そうした交流を通して参加を決めていただく例もありますね。当社の添乗員付きツアーは、観光の内容や食事を充実させていますので、それなりの料金になります。ですので年齢的には60代以上の方が多く、親身になって相談に乗ったり、現地でケアすることで、顧客となっていただけるケースも多いのだと思います。


Q.長きに渡る海外渡航経験がおありですね。旅行時に実践している、ちょっとした工夫があったら教えてください

 そうですね。1年に15回程度の添乗に出ていますが、そうすると1年の半分近くは海外へ行っていることになります。季節が逆になることもあるので、部屋には常に四季折々の服が出ているんです。その中から、「これはもう着ないな」とか「捨てようか」と思う服がある時は重ね着したり、スーツケースに詰めて持って行き、現地の人にあげてしまいます。もちろん国を選びますが、アフリカなどでは喜ばれます。帰りは余ったスペースにお土産を入れていくことができるのでお勧めですよ。


ありがとうございました。


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