スペシャリスト・インタビュー:バリアフリートラベルジャパン小田喜久さん

  • 2009年2月9日(月)
オーストラリア旅行のサポート必要な人の「バリアフリー」
旅行会社で旅行を計画する楽しさを伝えたい


 主にエアオンの代理店営業や業務渡航、団体の法人営業など8年間勤めた旅行会社を退社し、オーストラリアへ留学。この転機は93歳の小田さんの御祖父が車椅子生活になり、「旅行に行きたいけど、情報がない」と、最初からあきらめている姿を見たことにあるそうです。留学中にオーストラリアの魅力にすっかりはまり、「ハンディキャップの人だけでなく、通常のパッケージツアーでは満足できないような旅のサポートが必要な人に、魅力的なオーストラリア旅行を提案したい」と考えていらっしゃいます。お話をうかがいました。

株式会社バリアフリートラベルジャパン
代表取締役 小田 喜久さん
2006年度(第2回)デスティネーション・スペシャリスト 
オーストラリア認定



Q.なぜ、オーストラリアに留学されたのですか

 社会福祉は北欧やカナダのイメージがありますが、当時は語学に自信がなかったので、英語を学ぶ目的も含めて選びました。移民が多い国柄なので留学しやすいと聞きましたし、親日的な国というのもポイントでした。そして現地での留学と現地旅行会社での勤務をあわせた3年での生活で、すっかりオーストラリアが好きになりました。

 さまざまな魅力がありますが、なんといっても人柄にひかれました。TAFEという州立職業専門学校の社会福祉コースに留学したのですが、このコースは子育てを終えた現地の母親が多く、授業はローカルペースで進み、本当に大変でした。授業後の英語のフォロークラスを受けていたのですが、それを知ってか知らずか、授業中の私のプレゼンテーションを、他の生徒が温かく見守ってくれたのが心に残っています。旅行中にはこういう機会はあまりないかと思いますが、ホテルやツアーガイドなど、ところどころでフレンドリーな人柄に触れる機会がありますので、そういうところも感じてほしいですね。


Q.オーストラリアのおすすめの楽しみ方を教えてください

 いろいろな場所があり、興味関心に応じて多様な楽しみ方があります。旅行離れが進んでいるといわれる学生の方には、ぜひキャンピングツアーに挑戦してほしいですね。まさにオーストラリアの魅力の大自然を体感できる旅行の仕方だと思います。キャンプに構える方がいらっしゃるかもしれませんが、けしてサバイバルではありません。オーストラリアではキャンプは人気のレジャーで、国内にはテントサイトが整っており、水や電気が整備され、簡易式ですがトイレやシャワーもそろっています。

 私も留学中に夏期休暇を利用して体験しました。エアーズロックからダーウィンまでキャンピングツアーを参加しながらテナントクリーク、キャサリン渓谷、カカドゥなどにも寄りました。エアーズロックは日本のパッケージツアーでは日程の都合上、ウルル−カタジュタしか訪れませんが、キャンピングツアーでは自然の造形美がすばらしいキングスキャニオンにも足を伸ばすことができます。ツアーは2、3泊程度からあるので1週間程度の旅行なら組み込めますし、それぞれ旅程をつなげば通常のツアーではあまり行くことができないオリジナルの旅行ができます。

 また、世界中からの旅行者が参加することも多く、いろんな人と知り合うチャンスでもあります。最近、ワーキングホリデーや留学などでも、知識や技術を身につけることだけに注力して現地での出会いに対する期待は少なくなっているとも聞いていますから、こうしたツアーで見聞を広める楽しさを知ってもらえたらと思います。


Q.オーストラリアのバリアフリー旅行の動向はいかがですか

 「オーストラリアでは車椅子での移動なら心配しないで」と伝えています。道路などに段差がないわけではありませんが、現地の方々は気にせず表に出ていて、通行に支障があると周囲の人がさっと助けてくれます。それが本当に自然で、当たり前の振る舞いなんですね。高齢者のコミュニティ向けに足の悪い方のショッピングツアーや車椅子の方向けの観光ツアーもあります。日本からでも参加できるオプショナルツアーもありますよ。日本への情報が不足しているので、どんどん発信していきたいですね。ただ、ハンディキャップはその人によって条件が異なり、しっかりしたサポートが必要ですから、オーストラリア専門に限定しています。


Q.とはいえ、御社は「バリアフリートラベルジャパン」といっても、ハンディキャップの方の旅行専門ではないのですよね

 健常者を含め、オーストラリア旅行のサポートが必要な人の旅行手配をしています。例えば、小さい子どものいる親子などの旅行もそうですし、単純に人とは異なるユニークな旅行をしたいという人もそうです。通常のパッケージツアーでの対応や内容に満足できない人の旅行はまかせてほしいと思っています。


Q.今後の目標を教えてください

 一般的に店頭での旅行相談は現在、パンフレットの誌面での案内で終わり、都市やその観光の具体的な内容や面白みは説明できていないのではないか、と思います。だから現在、旅行をした人のブログなど、実際の声が反映されている旅行記を読んでから、ツアーを申し込むという流れが増えているのです。そうなると旅行会社の店頭は単なる金券ショップのような窓口になりつつあり、味気ないものになります。今の消費者も、旅行会社で何をお願いできるのか、分からないのかもしれません。

 これは私の夢ですが、将来、オーストラリアの雰囲気を味わえるような店舗を設けたい。内装をはじめ、イベントなどを通してオーストラリアの旅行の雰囲気が感じられ、さらにスタッフに聞けばオーストラリアの楽しさを教えてもらうことができる。本当の魅力を伝えていきたいと思っています。


ありがとうございました


<過去のスペシャリスト・インタビューはこちら>
ニュージーランド航空 羽田‐オークランド線
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