スペシャリスト・インタビュー トルコユーロツアーズ 谷岡欣文さん

  • 2007年10月10日(水)
トルコは多様な魅力のある国。価格によらない商品造りを

トルコユーロツアーズは2005年に設立したトルコ専門の第3種旅行会社。トルコ人のケセジェク氏が代表を務め、同社出資の現地法人を有すなど、現地のフットワークの良さと豊富な情報提供を武器に、大手、中堅旅行会社の地上手配を主な業務としています。今回は、インハウスエージェントや地域特化型旅行会社でのオペレーター業務など約10年の経験を経て、同社でセールス&オペレーションズ・マネージャーとして活躍されている谷岡さんに、ツアーオペレーターの立場から見たトルコ旅行の可能性と旅行業界の現状をうかがいました。

株式会社トルコユーロツアーズ 
セールス&オペレーションズ マネージャー 谷岡欣文さん

 2006年度(第3回)デスティネーション・スペシャリスト トルコ認定


Q.DSを取得した理由と感想を教えてください

やはり、トルコ専門の旅行会社としては取得しておいた方がよいと思ったからです。養成講座は受講せず、ダイレクト受験をしました。内容的には業務で使うベーシックな問題が多くありましたが、もう少し難しくしても良いのかと思いました。とはいえ、レストラン名など分からない問題も1、2問ほどありましたが…(笑)。

ただ、これはDS制度自体のことですが、資格であるのでもう少し重みを持たせたほうが良いと思います。学習はEラーニングでも良いですが、試験はウェブだと試験中に調べられる可能性があるので、会場を設けて実施した方がよいのかも知れません。問題も難易度を高めて、ハードルを高くしなければ、資格を取得する意味がないと思うのです。それから、資格の認知度も低い。取引先の方々にDSを取得したことをお話しても、制度自体を知らない方も多かった。業界内でさえ、この状況ではいけないと思います。

Q.デスティネーションとしてのトルコの強みはなんでしょうか

まずランド費が安いこと。これは、絨毯屋などお土産屋の組み込みによって変わりますが、価格的に安いものから高い旅行まで造成できます。オフシーズンですが、この冬は8日間で10万円弱のツアーがある一方、お土産の立ち寄りを廃して付加価値を盛り込み、10日間で40万円ほどの内容のツアーもあります。

また、見どころが豊富で、遺跡ではモスクなどのイスラム教建造物、教会などのキリスト教建造物、ギリシア・ローマ時代の建造物などバラエティが多いほか、パムッカレやカッパドキアなど自然景観も多様です。街もコンヤやブルサでは昔の古い街並みや伝統が残り、イスタンブールでは歴史的なものから先進的な文化まで混在して、それだけでも魅力的。これらをうまく組み合わせれば、費用対効果の高い充実した内容のツアーを組み込むことができるでしょう。

Q.最近、注目しているデスティネーションはどこですか

トルコであれば、東トルコや南トルコです。マイナーですが、素晴らしい遺跡、自然がいっぱいあります。また、南トルコは、夏場はリゾート地として多くの人々賑わいます。

このところの動向として、東部アナトリア(東トルコ)のツアーを造成される会社が増えてきています。アルメニアに接する地域で、遺跡や文化にアルメニア的なものが多く残る場所です。世界遺産のネムルト山、預言者イブラヒムの生地やアララト山などの聖書にゆかりのあるスポットも多く、住民の多くはクルド系で、従来のトルコ旅行とは異なる雰囲気です。リピーターを中心に問合せが多く、旅行会社さんの中にはトルコ初心者とリピーターを意識して商品造成をしているところもあります。

Q.最近の旅行商品について思うことがありますか

個人的には何かを見て感動する旅行は昔の話で、今は人との触れ合いや体験が心を動かすと思います。旅行は非日常といわれますが、こういう観点でいえば、旅行は日常生活の延長のこと。現地で人と話して知り合い、その思い出がまた旅行に行きたいと思わせるのでは。最近では体験型のツアーも増えてきていますが、そこが一般向けのツアーで商品化できれば、旅行需要も変わってくると思います。

また、オペレーターとしては、価格だけで選択されることを憂慮しています。もちろん、付加価値を組み込んで価格の高い商品を作っても、売れなければ市場に受け入れられていない証拠なので、良い商品といえません。ただ、1000円や2000円の旅行代金の違いが、ツアー選択の大きな要因になるのでしょうか。私はそうは思いません。もちろん、オペレーター側も仕事が欲しいばかりに安易に割り引いてしまうのも問題です。つまり、業界全体の意識の問題だと思います。

Q.例えば、どのようなことが考えられますか

旅行には特許制度的なものがないので、なかなか難しいところです。売れる商品は右にならえで、結局は販売力のあるところに行き着く。中小が大手に勝つには、抽象的ですが、企画力、創造性、パーソナリティ、ニッチ、つまり料金以外の部分で勝負するしかないのかもしれませんね。

ただ、別の地域の話ですが、人気観光地のあるホテルの独占販売権を持っているオペレーターがあり、これは独自の強みですよね。こうしたことはなかなかできることではありませんが、弊社としてはトルコ専門の旅行会社・オペレーターとして、弊社が出資した現地法人を活かし、多様な旅行商品の造成の一助となりうる、信用に足る情報提供に努めていこうと思います。

ありがとうございました。


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