スペシャリスト・インタビュー ジェイティービーヨーロッパ 中澤利恵さん

  • 2007年8月28日(火)
旅の夢を広げ、リピーターを増やす魅力作りに努めたい

ヨーロッパ方面のルックJTBやメディア商品などパッケージ商品のランドオペレーションを担当されている中澤さんはこれまで、ブダペストでの3年半の駐在を含め、11年にわたり旅行業務に携わっていらっしゃいます。ところが、もともとは積極的に旅行をするタイプではなく、旅行をするとしたら1都市に滞在し、のんびり過ごすのが好きだったのだとか。そんな中澤さんにとって、旅行の仕事の魅力を教えていただきました。

ジェイティービーヨーロッパ オペレーション課 中澤利恵さん
 2006年度(第3回)デスティネーション・スペシャリスト ハンガリー・チェコ認定


Q.旅行業界に入ったきっかけを教えてください

ワーキングホリデーで滞在したケアンズで、現地ガイドをしたのがきっかけでした。現地の良いところを紹介し、お客様の喜ぶ声に直接触れることができる、素晴らしい仕事だと思いました。お話すればお客様が求めていることが分かり、「それならこれをしてあげると喜ばれるかな」って考えるようになって、人と関わるこの仕事が楽しく感じられました。

それから私は有名な観光スポットよりも、現地のライフスタイルに即したものに魅力を感じます。私が海外で出会ったような楽しみ、経験をしてもらいたいという気持ちも強く、お客様からちょっと変わったリクエストがあると、期待に応えてあげたい気持ちがメラメラと燃えてきますよ(笑)。

Q.それでは、チェコ・ハンガリー周辺では、どのような旅行をお勧めしたいと思いますか

例えば、チェコはビール、ハンガリーはワインが有名なので、醸造所を訪れるのも面白いと思います。例えばワイナリーが経営するペンションに滞在し、ワインを試飲したり、周囲に広がるブドウ畑を見て、のんびりと寛いだり…。日程的に時間を贅沢に使うのは難しいかもしれませんが、欧州人が多く訪れるバラトン湖周辺には白ワインの生産が多く、ブダペストから日帰りで訪問が可能です。ここは日本のツアーで組み込まれる陶磁器「ヘレンド」の工房の行程を少し回り道するだけで行けるので、現実的だと思います。

それから、ハンガリー語で「パロタ」とはお城の意味ですが、ハンガリーにもスペインのパラドールやポルトガルのポサーダのような「パロタホテル」があります。ただ、お城と言っても、ハンガリーは歴史的に長い間、大国の支配下にあったためか華美さはなく、木目調に漆喰の壁という質実剛健で重厚な雰囲気で、西欧とは違った滞在ができるのではないでしょうか。

Q.詳しいですね。DS試験の感想を教えてください

チャレンジ認定で受験しましたが、やっぱり難しかったです(笑)。問題の傾向としては、チェコはプラハ、ハンガリーはブダペストの内容が充実していて、その他の都市は世界遺産に絡んだ問題が多かったように思います。チェコやハンガリーのパッケージツアーは、プラハ、ブダペスト、それにオーストリアのウィーンを組み合わせた3都市に世界遺産をちりばめた定番コースが多いので、認定試験の問題はそれを反映したものだと思います。

ただ、それ以外の魅力も多いデスティネーションです。ツアーも年配の方向けが多いのですが、本当は若い人でも楽しめるものが眠っていると思います。例えばチェコの雑貨は注目されていて、特にチェコ人アーティストのズデネック・ミレル氏が描くモグラのキャラクター「クルテク」は有名。グッズ類は、デパートの文房具コーナーや本屋などでも販売されていますよ。

Q.若い世代に向けてこの方面を旅する魅力をどうすれば伝えられると思いますか

実は残念なことに、私が現地にいた頃も街で日本人の若者を見かけることがありませんでした。駐在員も社を代表してくるわけですから、ある程度、落ち着いた年齢の方が、多いんですね。

ですから、まずはイメージ改革から。若い世代が親しみやすいライフスタイルなどがメディアで発信されるといいですね。7月28日にはテレビの情報番組「うふふのぷ」で、お客様を逆さ吊りにしてカットするハンガリーのカリスマ美容師を紹介したり、現地の大学生の自宅にお邪魔させてもらうという様子が放送され、興味深かったですよ。

Q.今後の目標はありますか

弊社はランドオペレーションが中心ですが、毎年企画会議を行い、造成会社に提案する場があります。ホールセールのパッケージツアーになると、大衆的なニーズに応えることが大切ですが、JTBにはルックだけでなく、エアやホテル、送迎のみの「マイセレクト」というフリープランの商品があり、通常のツアーではあまり行かない方面やテーマを増やすことができるでしょう。

FITの多いイタリアを例にすると、ローマ滞在の商品に1泊だけフィレンツェに行ける1泊2日の「小旅行」を追加することも可能ですし、周遊旅行でも途中の都市での延泊も可能です。初めての土地で電車に乗る場合、時刻表や行き先を調べるのも大変ですが、マイセレクトではチケットが送られ、案内どおりに利用するだけ。世界にはいろいろな場所があることが分かれば、旅行への夢が広がりますよね。

そういえば、イタリアのマイセレクトではフィレンツェからキャンティに行くツアーがあるんです。先ほどお話したハンガリーやチェコでのワイナリーやブリュワリーを訪問する案も、今後はニーズがあるかもしれません。私は多くの人が旅行を楽しみ、リピーターとなってもらえるよう、努力していきたいと思っています。

ありがとうございました。


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