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スペシャリスト・インタビュー エイチ・アイ・エス 中島康雄さん

専門部署への異動を目指すステップの一つとして

株式会社エイチ・アイ・エス
 関東営業本部ツアー企画 オセアニアグループ 企画担当副主任
  中島康雄さん
  2005年度 デスティネーション・スペシャリスト オーストラリア認定

        

中島さんが現在の部署に異動となったのは、昨年12月のこと。それまでは支店でのカウンター業務を担当。もともと、オーストラリアでの留学経験を活かそうと専門部署での勤務希望があり、デスティネーション・スペシャリスト(DS)を受講したのも「その一つのステップになれば」との思いがあったからだそうです。以前と現在の職場でDSをどのように役立てているのか、お聞きしました。


Q.オーストラリアに留学されていたそうですね

99年から2000年の1年間、ゴールドコーストの南にあるツィード・ヘッズという町に滞在していました。趣味の海外旅行と競馬が高じて(笑)、サラブレッドの馬術や飼育・調教を学ぶ専門学校に留学したのです。これが私にとっての初めてのオーストラリア。それまでも計20ヶ国ほど海外旅行には出かけていますが、長く滞在したこともあってかとても気に入りました。ですから、いつかはオーストラリアを担当したいとの持ちが強く、DSを受講する前から異動希望の意思表示をしていました。

Q.DSの認定を受けて、業務に変化を感じますか

やはり、自分自身に対する自信が深まったという点でしょうか。特にカウンターでは養成講座で得た知識に加え、私の現地での体験をお伝えすることで、旅行先を迷っている方には決めていただける率が高くなる気がします。お客様から後日、「楽しかった」とのお手紙が届いた時は本当にうれしく、励みになります。

企画の業務は勉強中ではありますが、デスティネーション全体の細かい部分まで知識がないと商品作りはできないと思います。私はオーストラリア全州を訪れましたが、当然、行ったことのない場所の方が多いですから、養成講座で基本事項をしっかり身に付けたことは大いに役立つと思います。

Q.DS認定は部署の異動に有効でしたか

異動の希望届にはDSに認定されたことを記載し、アピールの一つとしました。ただ、それが実際に影響したかどうかは、私には分かりません。

実は私は認定を受けてからも、DSであることをセールスツールとして利用しませんでした。以前の支店は7人体制で、全員が全方面の取り扱いをしなくてはならなかったということもありますが、一番の理由はDSの存在がお客様に知られていないと感じたからです。

現在、弊社ではDSの受講を促進する社内報が発信されていますが、それまでは講座の種類といった詳細な情報は、実務担当者までは知られていなかったと思います。今では認定者も増えて以前より活性化されましたが、もっともっと業界内外に普及すれば…と思います。

Q.今後の目標を教えてください

まずは企画の業務で一人前になること。そしてオーストラリアの良さを紹介していくことです。私が思う魅力とは、暮らしやすい国ということ。物価が安く、気候や治安が良いことはもちろん、オーストラリアは特に田舎を中心にのんびりしていて大らかだと思います。さらに足を伸ばせば陸・海・山の大自然があって、見どころも多い。できるだけ長く滞在していただき、のんびりと自然を楽しむようなツアーをしていただけるようになればうれしいですね。

それからもう1つ、私の所属部署は「オセアニア企画」ですので、これからニュージーランドのDSにも挑戦してみたいと思っています。