オーストラリア「世界遺産キャンペーン」

広大な島であり、ひとつの大陸でもあるオーストラリア。他の大陸と分かれ、何千万年もの間孤立していたこの地には、カンガルーなどの有袋類、原始の姿をとどめる植物など、独特の自然や遥か太古の地球の姿を今なお垣間見ることができます。オーストラリアには17の世界遺産があり、自然遺産（複合遺産を含む）は、15箇所と世界一の数を誇ります。また、16の世界遺産でさまざまな体験を楽しめます。オーストラリア最大の魅力である雄大な景観、先住民アボリジニが伝える文化、近代的な建築など、独自の歴史と文化を育んだオーストラリアの魅力を伝える世界遺産をご紹介します。


		“世界最大級の一枚岩”
	高さ348km、外周9.4kmの世界最大級の一枚岩ウルル（エアーズ・ロック）と36個の巨大な奇岩が集まるカタ・ジュタ（マウントオルガ）はいずれもアボリジニの聖地。


	“世界でたった一つの万博遺産”
	1880年開催の万国博覧会のために建設され、現存する万博展示館としては世界で唯一。ビザンチン、ロマネスク、ルネッサンスの各様式を複合したスタイルが特徴。


	“世界最古の熱帯雨林”
	1億3000万年前から続く世界最大の熱帯雨林。原始の姿をとどめる植物も多く群生する。アボリジニ・ガイドによるエコツアーや、熱帯雨林の上を通るゴンドラ「スカイレール」などが人気。


		“先住民文化と野鳥の宝庫”
	四国とほぼ同じ広さを持つオーストラリア最大の国立公園。アボリジニが残した壁画が約1000点現存する聖地であり、280種以上の鳥類が生息する動植物の楽園でもある。


	“青く輝くユーカリの大渓谷群”
	いくつもの滝や洞窟など変化に富んだ地形と、ユーカリをはじめとする貴重な動植物が生息する大渓谷。アボリジニの伝説が残る3つの頂を持つ奇岩「スリー・シスターズ」は必見の絶景ポイント。


	“世界最大の珊瑚礁群”
	わずか1センチにも満たない小さなサンゴ虫が数万年かけて造りだした全長2000キロにおよぶ珊瑚礁群。ここには600以上の島が点在し、うち25の島はアイランド・リゾートになっている。


		“世界の化石の宝庫”
	ナラコートでは17万年以上前に絶滅した「フクロライオン」をはじめ、多数の哺乳類の化石が発掘され、現在でも発掘作業が続けられている。ガイドツアーで洞窟内部の見学もできる。


	“20世紀の偉大な建築”
	2007年6月に登録された最も新しい世界遺産。帆や貝の群れを思わせる美しいデザインをもつオーストラリアの象徴的な建築物。世界的なオペラ、バレエ、オーケストラ、演劇などが開催されている。


	“ゴンドワナ大陸の名残を伝える森”
	樹海、洞窟、滝など変化に富んだ雨林地域。世界でも珍しいほど多種多様な動植物が見られ、中には希少種も多い。また木々に張り巡らされたつり橋を渡る散策や土ボタルの鑑賞などが楽しめる。


		“白い貝で覆われたシェルビーチ”
	世界最大のジュゴンの生息地で、約1万頭が暮らしている。野生のイルカの餌付け体験や地球最古の生物ストロマトライト、白い2枚貝で埋めつくされたシェルビーチの見学などができる。


	“地球最南端の珊瑚礁に囲まれた島”
	約690万年前、海底から火山が隆起してできた絶海の孤島。動植物の宝庫で、この島のみの固有種が数多く見られる。大自然を満喫できるサイクリングやバードウォッチングがおすすめ。


	“世界一澄んだ空気と水の島”
	タスマニアデビルなど島固有の動植物が生息。ピュアな自然が残されており、雨水や湖の水をそのまま飲むことができるほど。クレイドルマウンテンのハイキングが人気。


	“最後の秘境バングルバングル”
	30年ほど前まではその存在すら知られていなかったアボリジニの聖地。2000万年以上にわたる雨風の浸食によりできた縞模様の奇岩群「バングル・バングル」は必見。


	“砂漠に刻まれた人類の歴史”
	砂漠地帯に広がる4万年前の湖の跡。三日月型の砂丘が30km以上続く。多くの動植物の化石が発見され、2005年には2万年前の人類の足跡が発見された。


	“世界最大の砂の島”
	オーストラリア大陸から流出した大量の砂が堆積してできた「世界最大の砂の島」。起伏に富んだ砂丘のドライブやホエールウォッチングなどが楽しめる。また島内には淡水湖が数多く点在し、ガラスのように透き通る湖面が美しく輝く様が見られる。


	“ペンギンとアザラシの楽園”
	地球で唯一地下6kmにマントルが噴出する島。過酷な環境で植物はほとんど育たない一方、ロイヤルペンギンやミナミゾウアザラシの世界有数の繁殖地でもある。島への訪問はクルーズ・ツアーのみで可能。

▲このページのトップへ