ジャルパック、「ストレスフリー」で沖縄強化、需要取込に注力

高付加価値で「JALパックならでは」をアピール

ホテル日航アリビラでは潮の音が客室まで聞こえてくる  ジャルパックはこのほど、メディア向けに「沖縄プレスツアー2015」を実施した。同社は現在、国内旅行の強化に取り組んでおり、今年4月には組織改正をおこない、国内ダイナミックパッケージを専門に扱う「国内企画商品第3事業部」を新設。また、訪日外国人旅行者の需要拡大の影響で客室などの仕入れが難しくなっている沖縄や北海道に、「現地仕入れセンター」を開設した。なかでも国内外から人気の高い沖縄には特に注力しており、今回のプレスツアーでは、同社が沖縄で展開する「高付加価値」な商品素材の魅力をアピールした。


客室などの在庫増で需要の取込拡大

高付加価値を強みとするパッケージツアー「JALパック」  ジャルパックでは、沖縄の強化策として「ストレスフリー」をテーマに移動手段や利用者のサポートに注力し、需要の取込拡大をはかっている。同社販売部販売グループ広報宣伝担当アシスタントマネージャーの長尾哲氏は沖縄について、「国内のほかの地域と比べて、多くの旅行者がレジャーで訪れるデスティネーションであり、日本航空(JL)にとっても多くのシェアを占める重要な路線」と述べ、重要性を強調した。

 同社によると、2015年度上期の沖縄の旅行商品取扱人員数は、客室の在庫の逼迫などにより前年比1%減の16万1000人となった。15年度下期は、現地仕入れセンターをはじめ沖縄強化策の効果などもあり、前年度下期の11万9000人を上回る数字を見込んでいるという。16年度の目標は未定だが、今後も高付加価値のパッケージツアーとダイナミックパッケージを中心に販売をおこなっていくとした。