ターコイズブルーやエメラルドグリーンなど、場所によってさまざまな配色で光り輝き、人々を魅了している海。どこまでも続く青い海を眺めていると、ふと世界一綺麗な海がどこにあるのか気になる人もいるかもしれません。
この記事では、年に一度は海外旅行をする旅好きライターが厳選した、絶景の海が楽しめる場所を紹介します。世界のエリア別に幅広く記載しているので、ぜひ最後まで読んで自分なりの“世界一綺麗な海”を見つけてみてください。
日本からアクセスしやすいアジア＆オセアニアの海が綺麗な場所7選
まずは、比較的日本から行きやすいアジアとオセアニアの海が綺麗な場所を7ヶ所紹介します。
【パラオ】オモカン島｜「奇跡のビーチ」とも呼ばれている透明度抜群のロングビーチ
太平洋に浮かぶ親日国・パラオの「オモカン島」には、1日最長1時間しか現れないことから「奇跡のビーチ」とも呼ばれているロングビーチがあります。
ビーチの近くを泳ぐ魚が見えるほど透明度抜群のロングビーチは、ダイビングスポットとしても有名。潮の満ち引きによってつくり出された約800mの真っ白な砂浜と、青く澄んだ海が織りなすコントラストは、まさに絶景です。世界一綺麗な海が見られる場所といっても過言ではないくらい、美しい景色が広がっています。
【タイ】ピピ諸島｜映画『ザ・ビーチ』のロケ地としても有名な秘島
大小6つの島からなるタイの「ピピ諸島」は、プーケットから東へ約45kmのクラビ県に位置するサンゴ礁に囲まれた美しい島々です。特に、ピピ・レイ島のマヤベイは、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』のロケ地としても有名なビーチで、エメラルドグリーンの綺麗な海が広がっています。
また、マヤベイの断崖絶壁の岩に囲まれた様子はまさに秘島そのもの。神秘的な雰囲気が人を魅了する南国の楽園です。
※マヤベイは環境保全のため、一時閉鎖している場合があります。その場合は、上陸せずに船からの見学となります。
【マレーシア】コタキナバル｜自然豊かなマレーシア・サバ州の州都
マレーシアの自然豊かなボルネオ島に位置するサバ州の州都「コタキナバル」。海に面したコタキナバルは、大小さまざまな離島にアクセスしやすい魅力的な都市です。
たとえば、ボートで約15分の場所にある自然保護区のトゥンク・アブドゥル・ラーマン国立海洋公園には、マレーシア屈指の透明度を誇るビーチを有したサピ島やマヌカン島、ガヤ島などがあり、綺麗なサンゴ礁や珍しい海洋生物を見られます。
8ヶ月間コタキナバルに住んだ経験のある筆者は、それぞれの島から見る海の美しさに感動していました。特に、朝の早い時間帯に各島へ行くと綺麗な海が独り占めできるので、おすすめです。
【フィリピン】セブ島｜エメラルドグリーンの海が広がる人気のビーチリゾート
日本からの観光客も多いフィリピンの「セブ島」は、綺麗な海でシュノーケリングやダイビングといったアクティビティが楽しめる人気の観光地です。特に、大小さまざまな島を訪れるアイランドポッピングでは、エメラルドグリーンに輝く海をボートと島の両側から堪能できます。
まるで絵画のような絶景が広がるナルスアン島や、色鮮やかな魚が気持ち良さそうに泳いでいるヒルトゥガン島など、訪れる島それぞれで透明度の高い綺麗な海が見られるでしょう。
【日本】慶良間諸島｜「ケラマブルー」で有名な日本を代表する楽園
沖縄本島から西へ約40kmの東シナ海にある「慶良間諸島」は、世界にも名の知れた日本を代表する南国の楽園です。降り注ぐ太陽に照らされて光り輝く青い海は「ケラマブルー」と呼ばれ、世界トップクラスの美しさを誇ります。
また、多種多様なサンゴ礁が生息し、ザトウクジラの繁殖地やウミガメの産卵場所になるなど、自然環境の良さが際立っているため、世界中のダイバーの憧れの地となっています。さらに、慶良間諸島にある各島にはのんびりと滞在できるビーチが多く、白い砂浜とケラマブルーの海のコントラストをじっくり楽しめるのも魅力のひとつです。
【オーストラリア】ハミルトン島｜世界最大級のサンゴ礁群グレート・バリア・リーフが見られる
オーストラリアの北東部に位置する「ハミルトン島」は、世界最大のサンゴ礁群グレート・バリア・リーフの一部を占めるウィットサンデー諸島の最大の島です。上空から見るとハートの形をしている美しいサンゴ礁や、約7kmの白砂が広がるホワイトヘブン・ビーチなど見どころが多く、綺麗な海を満喫するのにぴったりの場所といえるでしょう。
もちろん、シュノーケリングやダイビングで海中を覗いてみるのもおすすめです。豊富なサンゴ礁をはじめ、ウミガメやクマノミといった海洋生物が見られ、運が良ければクジラやイルカに出会えることも。ハミルトン島は、オーストラリア随一の海が綺麗なスポットです。
【ニューカレドニア】ウベア島｜約25kmに広がる手つかずの白い砂浜が魅力
天国に一番近い島と称されるニューカレドニアで、世界一綺麗な海が見られる場所が「ウベア島」です。世界遺産の一部になっているラグーンや、手つかずの白い砂浜が約25kmも続く美しいビーチがあり、息をのむ絶景が広がっています。
また、ウベア島は都市化されておらず、島全体に自然が多く残っているため、ゆったりとした時間が流れているのも良いですね。日常生活から離れて、のんびりと綺麗な海を眺めるのに最適なスポットといえるでしょう。
誰もが憧れるヨーロッパ＆アフリカの海が綺麗な場所4選
次に、バカンスで訪れたい誰もが憧れるヨーロッパとアフリカの海が綺麗な場所を4ヶ所紹介します。
【イタリア】ランペドゥーザ島｜まるで船が浮いているように見える
イタリア最南端の有人島「ランペドゥーザ島」は、船が空中に浮かんでいるように見えるほどの透明度を誇る海が綺麗なスポットです。この現象は、波がなく、船の影が海底に映ることで見られます。そのため、波がおだやかで晴天が続くベストシーズンの7〜9月は、ヨーロッパをはじめ世界中から観光客が押し寄せます。
ほかの都市に比べると混雑必至の人気スポットですが、それでも見てみたい海の絶景がランペドゥーザ島にはあるので、ぜひ訪れてみてください。
【ギリシャ】ザキントス島｜ターコイズブルーの海が広がる景勝地
首都アテネから飛行機で約45分の場所に位置する「ザキントス島」は、透明度の高いターコイズブルーの海が広がるギリシャを代表する人気観光地です。特に、島の入り江にあるシップレックビーチの景色は圧巻！光の加減でさまざまな色彩を放つ海が見られ、まさに「世界一綺麗な海」といえる景観を見ることができるでしょう。
なお、シップレックビーチへ行く方法は船のみです。陸からは行くことができず、船のツアーの参加が必須になるため、注意してください。
【セーシェル】マヘ島｜熱帯雨林に囲まれた楽園
緑豊かな熱帯雨林が生い茂り、手つかずの大自然が残る「マヘ島」。インド洋に浮かぶ115の島々からなるセーシェルの最も大きな島で、国の人口のほとんどが住んでいるセーシェルの玄関口です。そんなマヘ島の森林を抜けた先にあるのが、青々とした綺麗な海がどこまでも続くアンス・インテンダンスビーチです。
一年を通して波が高く、サーファーにとっての聖地でもあるアンス・インテンダンスビーチは、遊泳している人はほとんどいません。そのため、ビーチでは絶景を独り占めできることも。きめ細やかなパウダー状の白砂に座って、波音を聞きながら静かに世界一綺麗な海を眺めるのも良いですね。
【南アフリカ】キャンプスベイ｜世界各国のセレブリティを魅了するリゾート地
世界各国のセレブリティが訪れる「キャンプスベイ」は、南アフリカの南西部に位置するケープタウンからアクセスしやすい高級リゾート地です。夏のシーズンになると、多くの人々で活気づくキャンプスベイ。濃い青色が特徴の海と真っ白な砂浜のコントラストが見事で、世界一綺麗な海といっても過言ではありません。
周辺にはレストランやカフェ、バーなどが多く、海を眺めながら食事を楽しむことも可能です。優雅で快適なバカンスを楽しむのに、最適なスポットといえるでしょう。
世界が認めた絶景ビーチを有する北中南米の海が綺麗な場所3選
ここからは、海が綺麗なスポットランキングで常に上位にランクインしている、北中南米の海が綺麗な場所を3ヶ所紹介します。
【アメリカ・オアフ島】カイルア｜全米で最も美しいビーチに選ばれたことのある「天国の海」
オアフ島の中心地ワイキキから車で1時間圏内の「カイルア」には、ハワイ語で「天国の海」を意味するラニカイビーチがあります。ラニカイビーチは、全米で最も美しいビーチに選ばれたことのあるハワイを代表するビーチ。エメラルドグリーンの綺麗な海と、さらさらとしたきめ細やかな砂浜が特徴的です。
ラニカイビーチはリゾート化されずに自然のまま残されているため、更衣室やシャワーといった海水浴を楽しむための施設はありません。しかし、そのぶん静かで落ち着いた雰囲気の中、綺麗な海を楽しむことができます。
【メキシコ】イスラ・ムヘーレス島｜カリブ海の絶景が広がるビーチリゾート
「イスラ・ムヘーレス島」は、メキシコの人気リゾート地カンクンからフェリーで約30分の場所にあるビーチリゾートです。島内には、世界の海ベスト10にも選ばれたビーチ「プラヤノルテ」があり、透き通ったターコイズブルーの海を堪能できます。
プラヤノルテは遠浅で、お子さま連れでも安心して遊べるのが魅力のひとつ。シュノーケリングやカヤックといったマリンアクティビティを楽しんだり、ビーチ内のデッキチェアで日光浴を満喫したりと、思い思いの時間を過ごすことができます。
【ブラジル】フェルナンド・デ・ノローニャ島｜世界遺産にも登録されているダイバーの聖地
世界遺産にも登録されている「フェルナンド・デ・ノローニャ島」は、島内の生態系保護を目的に入島制限がかけられた、ブラジルの秘島です。人が立ち入る機会が少ないぶん、周辺の海は抜群の透明度を誇り、今までに見たことのないような海の絶景が広がっています。
フェルナンド・デ・ノローニャ島は、ダイバーたちの聖地ともいわれており、海に潜るとウミガメやエイなどを間近で観察することが可能！なかなかアクセスしにくい場所ですが、世界一綺麗な海を求めて訪れてみてはいかがでしょうか。
一度は泊まりたいビーチリゾートホテルがある海が綺麗な場所2選
最後に、一度は泊まりたい極上のビーチリゾートホテルが集まる海が綺麗な場所を2ヶ所紹介します。
【モルディブ】アリ環礁｜ジンベイザメに出会える可能性が高いリゾート地
インド洋に浮かぶ1,200以上の島々から成るモルディブ。多くの海洋生物が生息する濃い青色の綺麗な海が特徴的で、ダイビングやハネムーン先に選ばれる人気のリゾート地です。中でも「アリ環礁」には30ものリゾート島があり、モルディブ随一の美しい海が広がります。
ホテルから眺める海はもちろんのこと、海中でも絶景が楽しめるでしょう。ちなみに、アリ環礁の南部はジンベエザメに出会えるスポットとして有名です。運が良ければ、ジンベエザメと一緒に泳ぐことができるかもしれませんよ。
【フランス領ポリネシア】ボラボラ島｜「太平洋の真珠」と呼ばれている楽園
「ボラボラ島」は、タヒチ島で有名なフランス領ポリネシアの島のひとつです。ターコイズブルーの綺麗な海が広がるリゾートアイランドで、あまりの美しさから「太平洋の真珠」と呼ばれています。
島には多くのカップルが憧れる高級リゾートホテルが密集しており、ハネムーンでも大人気。水上ヴィラタイプのお部屋からふたりで望む景色は、まさに世界一綺麗な海といえるでしょう。シュノーケリングやダイビング以外に、ボートツアーやヘリコプター遊覧などもできるので、全方位から美しい海を堪能してください。
世界で一番綺麗な海を見つけてバカンスを楽しもう！
世界には、海域やエリアによって色や特徴が異なる、美しい海が見られる場所が数多くあります。そのため、世界一綺麗な海がどこなのかを判断するのは難しいかもしれませんが、今回紹介した海が綺麗な場所を参考に、ぜひ自分なりの“世界一綺麗な海”を見つけてみてください。
現地へ行ってみると、お気に入りの美しい海で最高の思い出をつくれるはず。自分が選んだ“世界で一番綺麗な海”で、思いっきりバカンスを楽しみましょう！
