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旅行ストレス激減!タビマエ&タビナカでの最新トラベルテック10選

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旅行は楽しいものですが、準備や移動、言葉の壁にストレスを感じることもあります。 「旅をもっとラクに、もっと快適にしたい!」そんな願いを叶えてくれるのが、トラベルテックです。最新のトラベルテックを活用すれば、旅の準備や移動、現地での体験が今まで以上に快適になるでしょう。

本記事では、元旅行会社社員で自身もヨーロッパ国内や一時帰国でトラベルテックを活用する筆者が、タビマエとタビナカの両方で役立つ便利なテクノロジーを厳選して10種類ご紹介します。旅行を快適にする最新テクノロジーを、ぜひチェックしてみてください!

トラベルテックとは?旅行を変える最新テクノロジー

IT機器

旅行をもっと便利にするために、最新のデジタル技術を活用した仕組みが「トラベルテック」です。スマートフォンで旅程を組んだり言葉の壁をなくしたり、キャッシュレス決済でスムーズに支払いしたりするなど、トラベルテックは旅行のあらゆる場面に取り入れられています。

旅行者がストレスに感じやすい「言葉が通じなくて困る」「移動が大変」などといった悩みを解決してくれるため、観光業界でも導入が進んでいます。ここからは、トラベルテックの具体的な定義や背景などについて、詳しく見ていきましょう。

トラベルテックの定義

経済産業省が発行した「令和元年度ローカルクールジャパン推進事業(トラベルテックの導入に関する調査等事業)報告書」によると、トラベルテックは以下のように定義付けされています。

「タビマエ・タビナカ・タビアトにおけるPUSH型/PULL型情報発信、多言語対応(翻訳)、キャッシュレス、観光型MaaS、輸出促進(越境ECなど)までを構成するデジタルビジネス・サービスの総称」
出典:経済産業省 令和元年度ローカルクールジャパン推進事業(トラベルテックの導入に関する調査等事業)

トラベルテックにより、旅行前にはおすすめスポットの自動提案や予約サービスを活用でき、旅先では翻訳アプリやデジタル決済で便利に過ごせます。さらに交通手段の最適化や、海外でも使えるオンラインショッピング(越境EC)など、言葉やお金の不安を気にせず、旅のあらゆる場面をサポートする技術がトラベルテックです。

トラベルテックが注目される背景

改札

コロナ禍をきっかけに、旅行のあり方が大きく変わりました。タッチレス決済やモバイル予約が一般化したほか、スマートフォンを活用することで旅行者が手軽に情報を取得・活用できています。デジタル技術が旅行に欠かせない時代になった今、トラベルテックの存在感は増しているのです。

トラベルテックが個人旅行にもたらすメリット

スマートフォンさえあれば、個人旅行がより快適で便利になる時代に突入した現代。トラベルテックが個人旅行にもたらす主なメリットは、以下のとおりです。

  • 旅行計画の手間が省ける
  • 移動がスムーズになる
  • 支払いの不安が減る
  • 現地の最新情報がすぐにわかる
  • 緊急時の対応がしやすい

旅行会社に頼ることなく旅行前の計画から現地での移動、緊急時の対応ができるなど、さまざまなシーンをスムーズに乗り切れます。旅行者はトラベルテックにより、便利さや安心を実感できるでしょう。

考慮しておきたいデメリット

トラベルテックには、以下のようなデメリットが存在することも忘れてはいけません。

  • 通信環境の問題で使えないことがある
  • 個人情報の漏えいリスクがある
  • 機器の充電が切れると使えなくなる
  • デジタルに触れすぎて旅を楽しめない可能性がある

上記のような旅行中に生じやすいトラベルテックのデメリットを防げれば、タビナカも便利に楽しめるでしょう。

タビマエ・タビナカで役立つトラベルテックおすすめ10選

テクノロジー

旅行の計画を立てるときや、旅先で快適に過ごすために活用できる便利なトラベルテックが数多くあります。普段使っているアプリの意外な活用法や、旅行ならではの便利アイテムを知ることで、次の旅がより快適になるはずです。

ここからは、タビマエとタビナカで役立つ、おすすめのトラベルテックを厳選して10種類ご紹介します。

面倒な旅程もAIが即解決!「AI旅行アシスタント」

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旅行の計画は楽しい反面、日程調整や予約など、手間がかかる作業も多くありますよね。そのような場合にAI旅行アシスタントを活用すれば、面倒な旅の計画を一瞬で考えてくれます。

たとえば「ChatGPT」や「Gemini」のような生成AIをチャットボットとして活用し、目的地や予算を入力すれば、最適な旅程を自動作成してくれますよ。

またエクスペディア発「Romie」のようなAI旅行アシスタントは、旅行代理店のように目的地の提案から予約の手配までをサポートしてくれます。特に海外旅行においては、知らない土地でも宿泊先の手配やアクティビティの検索がスムーズになることでしょう。

さらに旅行中に急な予定変更やトラブルが発生した場合でも、AI旅行アシスタントがあれば、リアルタイムで代替案を提案してくれます。

言語の壁はこれでなくなる!「翻訳テック」

多言語

海外旅行で最も不安を感じるのが「言葉の壁」という方もいるでしょう。そのような方には、スマホのアプリを開けば看板やメニューを瞬時に翻訳し、リアルタイムで音声を通訳してくれる「翻訳テック」が役立ちます。

翻訳テックは、AIを活用した多言語翻訳ツールです。「ChatGPT」や「Gemini」のほか、「Google翻訳」や「DeepL」「Papago」など翻訳専用ツールが挙げられます。多くの「翻訳テック」は英語以外の言語にも対応しているため、活用すれば未知の国でも安心して旅を楽しめますよ。

無料で使える「翻訳テック」もある一方で、アプリによっては無料だと翻訳精度や利用回数に制限があるため注意が必要です。旅行先や使用頻度に合わせて、使いやすいものを選択すると良いでしょう。

スムーズで快適な移動をサポート「MaaSアプリ」

旅行先での移動手段に悩みがちな方には「MaaSアプリ」がおすすめです。MaaSとは「Mobility as a Service」の略称で、バスや電車はもちろん、タクシーや自転車シェアリングなどのような交通手段をアプリで一括管理できるサービスです。

「Googleマップ」や「NAVITIME」「Yahoo!乗り換え検索」などが代表的なもので、利用すれば移動の最適ルートがすぐにわかります。また、海外展開もしている「Uber」や「Bolt」を活用すれば、タクシー料金の交渉を気にする必要がありません。筆者が住むドイツの場合は、都市ごとに公共交通機関の乗換案内が確認できるアプリが存在します。

旅行先で事前に都市交通系アプリをダウンロードすることで、バスや地下鉄、電車、トラムもスムーズに利用できるでしょう。

知らない土地でも頼れるコンパス「地図アプリ」

地図アプリ

不慣れな旅行先の土地では、道に迷ってしまう方もいることでしょう。筆者も方向音痴で、旅先では「どこにいるのかがわからない……」となることが多くあります。そんな時に頼れるのが「地図アプリ」です。

「Googleマップ」や「Appleマップ」を活用すれば、観光地やレストランを事前に登録し、現地でも迷わず移動できます。口コミや評価をチェックすれば、隠れた名店も発見できるでしょう。またオフラインマップを活用すれば、インターネットが使えない場所でも安心です。

ただし、「地図アプリ」を使用する場所によっては、道なき道を案内してくる場合があります。「地図アプリ」だけに頼ることなく、旅先で現地の人に道を尋ねたり、紙の地図を入手したりすることも必要になるかもしれません。

現地情報をスマートに収集「レビューアプリ」

旅行先で「美味しいレストランや穴場スポットを、どうやって探そう?」と迷ったら、「レビューアプリ」を活用しましょう。

タビマエに「Googleマップ」の口コミ機能や「トリップアドバイザー」などを使えば、観光地やホテル、飲食店の評価や口コミをチェックできるため、信頼性の高い情報が得られます。

また、タビナカでもレビューアプリを活用すれば、現地の人しか知らない隠れた名店を発見できることもあるかもしれません。旅の満足度を上げるために、ぜひレビューアプリも活用してみてください。

安心・便利なスムーズ支払い!「キャッシュレス決済」

キャッシュレス決済

旅行中の支払いをスムーズに行いたいなら、キャッシュレス決済が便利です。コロナ禍をきっかけに国内外でキャッシュレス対応の店舗が増え、スムーズな支払いができるようになりました。両替の手間を省けるだけでなく、紛失や盗難リスク、暗証番号を見られる心配を減らせるのも大きなメリットです。

「Suica」や「PASMO」などのICカード、「PayPay」などのQRコード決済を活用すれば、財布を出さずにスムーズに支払いが完了しますよ。

さらに「Visa」や「MasterCard」のデジタル決済や、「Apple Pay」「Google Pay」などのスマホ決済を使えば、スマートフォンだけで支払いできるので海外旅行でも活躍します。

新感覚!非接触で安心「スマートホテル」

「ホテルのフロントで長時間並ぶのが面倒」「海外でのホテルチェックインが不安」という方におすすめなのが、「スマートホテル」です。無人ホテルやセルフチェックインシステムを導入した施設では、スマートフォンやQRコードを使って、簡単にチェックインが完了します。

さらにスマートロックの導入により、鍵を持ち歩かずにスマホだけで入室できる仕組みも普及中。中にはルームオーダーもアプリで完結したり、支払いもキャッシュレス対応だったりと、これまでにないトラベルテックを導入しているホテルもあります。

「スマートホテル」の技術は国内では、HISが運営する「変なホテル」やアパホテルが運営する「アパアプリ」などでも導入されており、これまでにない新感覚のホテルステイが楽しめますよ。

今やSIMカードもデジタル化!「eSIM」

SIMカード

特に海外旅行では、通信環境に困ってしまうという方も多いでしょう。海外専用のポケット型Wi-Fiを日本でも借りられますが、荷物が増えたり紛失や破損したりするリスクがあると、使用することに躊躇する方もいるかもしれません。そんな悩みを解決するのが「eSIM」です。

「eSIM」とは、スマートフォンにデジタルで通信プランをインストールできる仕組みで、物理的なSIMカードを差し替える必要がありません。「Airalo」や「World eSIM」などのサービスを事前に購入すれば、空港に着いた瞬間から快適にインターネットを利用できます。また「eSIM」は価格もお得に設定されているため、特に長期旅行や複数の国を巡る旅では大いに活躍してくれるでしょう。

まるで手荷物の守り神「GPS追跡デバイス(スマートタグ)」

旅行中に荷物を紛失すると、ストレスになりますよね。そんな不安を解消するのが、Appleの「AirTag」や「Tile」などの「GPS追跡デバイス(スマートタグ)」です。

「GPS追跡デバイス(スマートタグ)」は、衛星やWi-Fi、携帯電話の基地局からの信号を受信することで、スマホアプリで現在地を表示します。「GPS追跡デバイス(スマートタグ)」を入れておけば、手荷物がどの回転台にあるのかや、貴重品がどこにあるのかを把握できます。また家族や友人と位置情報を共有できるため、より安心して旅行を楽しめるのも魅力です。

筆者の友人も、旅行先で財布を紛失したことを機に、貴重品バッグに「AirTag」を忍ばせるようになりました。貴重品の紛失リスクを減らしたい方は、ぜひ活用してみてください。

医療機関もアプリで探せる!「オンライン医療プラットフォーム」

医療

言語面が不安な海外旅行中に体調を崩したりケガをしたりした際、どこで診察を受ければ良いのか分からず不安になることがありますよね。そんなときに役立つのが、「オンライン医療プラットフォーム」です。「Air Doctor」のようなサービスを利用すれば、旅行先で近くの病院をすぐに検索できるほか、診療内容や医療費も事前に確認することが可能です。診察費用が心配な場合も、保険会社と提携していれば自己負担なしで診療を受けられるケースもあります。

日本国内でも「cocopital Travel」などのサービスを活用すれば、夜間や休日に診療可能な医療機関をすぐに見つけられますよ。

トラベルテックを活用してストレスフリーな旅を!

テクノロジーの進化

テクノロジーの進化により、旅の楽しみ方は大きく変わりました。かつては手間だった旅行の準備や移動も、今ではスマートフォンひとつで完結します。さらに言葉がわからなくても、「翻訳アプリ」などで簡単にコミュニケーションが取れます。

トラベルテックを活用すれば、煩わしい手続きや不安を減らし、もっと自由な旅行を楽しめるでしょう。本記事を参考に、次の旅までに気になるツールをチェックして、自分だけの快適で理想的な旅行を実現しましょう!

  • 記事を書いたライター
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あさひなペコ

ドイツ・カッセルに住み、マイペースに活動する大学院生x在宅ワーカー。ドイツ語歴15年以上、元旅行販売員&元添乗員です!現在はカッセル大学院で修士号「歴史と公共(GÖff)」に挑戦中。そのかたわら、Webライター/編集業や、ドイツガイドとしても活動。寒いのが嫌いなウィンタースポーツ好き。こう見えて一児のママ。

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