中部空港、夏休みにグアムやハワイ 国際線徐々に再開
中部国際空港で国際線の運航が徐々に回復している。空港運営会社は30日、7月1日から34便と6月1日時点より3便増えると発表した。新型コロナウイルスが流行する前の19年と比べると8%にとどまるが、空港内では店舗の再開も進んでいる。海外旅行や訪日観光の本格的な受け入れに準備が進む。
7月は1日からソウル、マニラに向かう便が増える。3日からは新たにベトナム・ハノイとの間にベトジェットエアの定期便が週4便運航する。今夏は8月に日本航空(JAL)が国際線の定期運航を再開してハワイ・ホノルルを結ぶ。「8月前半はすでに7割以上の予約が入っていたり、ビジネスクラスがほぼ満席だったりする日がある」(同社)。コロナ禍で他の企業などに出向していた従業員を徐々に復職させ、閉鎖していたカウンターも準備を始める。
さらにユナイテッド航空のグアム線も2年ぶりに運航。9月からは台湾・台北との間で週5便増える。
コロナ禍前の19年冬ダイヤのピーク時には中部空港を発着する国内線が19都市、国際線は42都市あったが、20年春には国際線がゼロに減少。今年7月1日時点では国内線17都市、国際線8都市まで回復する。
空港内の店舗はコロナ禍前に130あり一時30まで減ったものの、6月には100店が開いている。無人決済を取り入れた土産店や、お好み焼きチェーンの「ぼてぢゅう」といった新しい店もオープン。7月8日からは新たに和風の雑貨を売る店が出店する。訪日観光客(インバウンド)を増やす取り組みとして忍者が観光客を出迎えるイベントも20年から中止していたが、5月から本格的に再開した。