ハウステンボス2年ぶり黒字 3月中間決算 3階建てメリーゴーラウンド新設へ

新施設としてオープンするメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」のイメージ(HTB提供)

 ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が13日発表した2022年3月中間決算(単体)は、本業のもうけを示す営業損益が4億円の黒字(前年同期は2億1800万円の赤字)となった。新型コロナウイルスの感染が落ち着いていたクリスマスなどのイベントが好調で、総入場者数は前年同期比33.7%増の106万9千人に回復し、中間決算としては2年ぶりの黒字となった。
 園内全体の売り上げを示す取扱高は同25.7%増の96億2200万円。純利益は同68.7%増の10億8800万円だった。12月の入場者数はコロナ前の18年と比較して13.7%増。修学旅行や会員が増加したが、その後は佐世保市のまん延防止等重点措置などの影響で、客足が伸び悩んだ。
 連結の取扱高は同31.5%増の101億4500万円。営業損益は3億9200万円の黒字(前年同期は2億5400万円の赤字)となった。
 今後の取り組みとしては、11月に新施設となるメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」をオープン。世界最大級の高さ15メートル、3階建ての回転木馬が登場する。7月には家族連れを対象にした屋内施設「キッズワールド」を企画している。
 22年9月期の業績見通しは、コロナがどこまで影響を及ぼすか不明のため「未定」とした。
 また、23年9月を目標にしていた株式上場について坂口克彦社長は「思った以上にコロナの影響があり、遅れる可能性がでてきた」として、先送りする方針を示した。


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