カード利用による消費動向 5月前半 旅行や外食は大きく回復

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、大型連休を含む5月前半は、新型コロナの拡大前と比べて6.4%増加しました。ことしの連休は3年ぶりに行動制限がなく、旅行や外食の消費が大きく回復しました。

データ分析会社の「ナウキャスト」とクレジットカード大手の「JCB」は、カードの利用情報をもとに、プライバシーを保護したうえで、消費の動向をみる指数を公表しています。

それによりますと、大型連休を含む5月1日から15日までの指数は、新型コロナの感染拡大前にあたる2018年までの3年間の同じ時期の平均よりも6.4%増え、2か月半連続のプラスとなりました。

これは、
▼コンビニや酒屋などの「飲食料品小売業」がプラス43.7%だったことが主な要因で、
▼「外食」はマイナス8.7%、
▼「旅行」はマイナス21.8%でしたが、
ことしの大型連休は、3年ぶりに行動制限がなかったことから消費が回復し、マイナス幅は大きく縮小しました。
ただ、業態別にみてみると、
▼「居酒屋」はマイナス45.6%、
▼「カラオケ」はマイナス74.4%と、
依然として回復が遅れていることがうかがえます。

調査した会社は「今後、消費は本格的に回復していくと考えられるが、カラオケなどの業態は、コロナ禍で生活習慣が変わってしまっている可能性がある。業態によって回復傾向が二極化しており、明暗が分かれていくのではないか」と話しています。