大阪・日本橋に「遊べる」ホテル 大和ハウス系
大和ハウス工業系のコスモスホテルマネジメント(東京・港)は20日、ボードゲームなどを楽しめるホテルを6月2日に大阪市浪速区日本橋で開業すると発表した。参加者が心理的な駆け引きや推理をする「人狼ゲーム」ができる部屋などを用意。主に子連れの観光客の利用を見込む。外国人観光客の回復を想定し、需要を取り込みたい考えだ。
ホテルの客室は定員4~6人で91室を用意した。通常の部屋に加えて、ボードゲームを備えた部屋や子供も楽しめる部屋などが17室ある。人狼ゲームを楽しめる部屋は照明を暗くできるほか、ミステリアスなBGMを室内に流すことも可能だ。参加者が作戦を話し合う「密談部屋」としてベッドルームを使ってもらうこともできる。
1泊1室2万1000円からを想定。9月までは期間限定で同1万3000円から。
コスモスホテルマネジメントは大和ハウス傘下のコスモスイニシア子会社。2017年設立で東京や京都を中心に、部屋の広さや快適さが特徴のホテル19棟を運営してきた。新型コロナウイルスの影響を受け、部屋の稼働率は21年度に15.4%に落ち込んでいた。藤岡英樹社長は「需要は確実に回復し始めている。外需を取り込んで内需を発展させていく」と話す。既にインバウンドの予約も増えているという。