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エア・インディアがCEO内定 シンガポール航空出身

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【ムンバイ=花田亮輔】インド大手財閥のタタ・グループは12日、傘下の航空会社エア・インディアの最高経営責任者(CEO)に、キャンベル・ウィルソン氏を起用すると発表した。同氏はシンガポール航空傘下の格安航空会社(LCC)スクートのCEOを務めている。エア・インディアのCEOは空席が続いていた。

タタのグループ統括会社であるタタ・サンズが同日発表した。タタはエア・インディア以外にも、シンガポール航空との合弁としてビスタラを運営している。ウィルソン氏の起用でグループの航空会社間の連携が進む可能性がある。シンガポール航空によると、ウィルソン氏の退任は6月15日付。

エア・インディアはタタのグループ会社として設立された後に国有化されたが、1月にタタが再び傘下に収めた。タタは当初、トルコのターキッシュエアラインズ会長などを務めたイルケル・アイジュ氏がCEOに就任すると発表していたが、同氏が3月に辞退していた。

インドはカシミール地方の領有権などを巡ってパキスタンと争い、トルコのエルドアン大統領はパキスタン寄りの立場を示してきた。アイジュ氏の起用を巡っては、エルドアン政権とのつながりを理由に一部で批判が出ていた。

ウィルソン氏は1996年にシンガポール航空に入社し、香港支店長や日本支店長などを歴任した。2011年に同社傘下のスクートの初代CEOとして立ち上げを担った。シンガポール航空本体の営業担当上級副社長を経て、再編で大型化したスクートのCEOに20年から復帰していた。

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