Travel Weeklyによると、ルフトハンザ・グループは今後の航空市場についてレジャー需要は「記録的な夏」となると予測した。

同社では、3月までの四半期に2019年比57%の座席供給量で運航し現四半期では75%とし、夏には短距離線で95%、長距離戦も85%まで回復する計画。特に米国や南米、地中海の人気が高いという。一方、業務渡航は回復しても年末までにコロナ前の70%までと予測している。

また、別の記事ではブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などを傘下に持つIAGも上級クラスのレジャー利用に牽引されて現四半期で黒字化を見込んでいることを紹介。供給量は現四半期で約80%、夏のピークで85%、第4四半期には90%とする計画で、特に大西洋路線は第3四半期にほぼ完全に戻す計画という。

一方、さらに別の記事では、欧州における空港の業界団体ACIヨーロッパの調査で、域内の空港の66%が夏以降もフライトの遅延が発生すると予想。空港や航空会社の労働力不足によって運営に影響が生じるとの回答も35%を超えたほか、人手不足による欠航も16%が予想した。

旅客需要が急速に増加するなかで、コロナ禍の人員削減からの回復が低賃金や時間外労働などで思うように進んでいないこと、さらに採用できてもトレーニングや保安上の確認手続きなどに最大16週間かかることが回復を難しくしているという。