ホテルの歯磨き粉、ペーパー型が登場 チューブ使わずプラごみ削減

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編集委員・木村裕明
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 チューブに入った歯磨き粉と違い、プラスチックをほとんど使わない「歯磨きペーパー」を名古屋市の会社が開発した。宿泊施設のアメニティー用品として今月から予約販売を始め、すでに東京や京都、沖縄の複数のホテルへの納入が決まった。使い捨てプラ製品を減らすよう企業に求めるプラスチック資源循環促進法が1日に施行されており、宿泊業界が注目している。

 飲食業の店舗プロデュースなどを手がける豊和が新規事業として始めた。医療用製剤を手がけるメーカーの技術を応用し、紙状の製品を開発。チューブ入りの従来品に比べプラスチック部分を98%減らした。このメーカーの国内工場で生産している。

 縦16ミリ、横23ミリの薄いシートを歯ブラシのブラシ部分に差し込んで使う。唾(だ)液中の水分に反応して泡立つので、口の中に含んでブラッシングすればよい。ブラシ部分を水にぬらしておけば、より泡立ちやすい。シートは口の中に残らず、あとは口をゆすぐだけ。7センチ角のパッケージにミント味のシートが4枚入っていて、重さはわずか0・5グラム。プラスチックは紙のパッケージの内側に被膜として使われているだけだ。

 ホテルの客室に置いてあるア…

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