ベトナム、外国人観光客受け入れ再開 約2年ぶり
【ハノイ=大西智也】ベトナム政府は外国人観光客の受け入れを再開した。新型コロナウイルスの感染拡大で一時停止していた日本や韓国など13カ国に対するビザ免除措置を再開した。対象国の場合、ビザなしで入国から15日間の滞在が可能になる。
15日から再開した。ベトナムが外国人観光客を受け入れるのは2020年3月以来、約2年ぶり。出国前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書などを提示した場合、入国後の検査や隔離措置は不要になる。周辺国よりも厳格だった渡航制限を全土で緩和することで、経済の立て直しにつなげたい考えだ。
ベトナムでは18歳以上の大半が2回の新型コロナのワクチン接種を終え、3回目の接種率も4割近くになっている。ブー・ドク・ダム副首相は15日夜の政府内の会議で「コロナの流行前と同じように、観光と貿易の窓を開いていく」と述べた。
ただ、ベトナムの1日当たりの新型コロナの新規感染者は足元で15万~20万人となっており、東南アジアで最大。変異型「オミクロン型」の流行で実際の感染者はさらに多いとみられている。ベトナムへの入国が容易になっても、観光目的の渡航やビジネス関連の出張需要が回復するには、なお時間がかかりそうだ。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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