タイのソニー系テーマパークが開業延期 観光客減で
【バンコク=岸本まりみ】タイで4月に開業を予定していた米映画会社コロンビア・ピクチャーズの作品にちなんだテーマパーク「コロンビア・ピクチャーズ・アクアバース」が開業を1~2カ月遅らせる見通しとなった。ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルスの感染拡大で観光客の減少が見込まれるため。
同施設が立地するタイの経済特区「東部経済回廊(EEC)」のカニット事務局長が9日、明らかにした。カニット氏は「(ロシアとウクライナの)戦争状態が続いていることから、開業を1~2カ月遅らせることを検討している」と言及。タイで新型コロナウイルスの感染が再び広がっていることにも触れ「当面、状況を注視する」と述べた。
同施設はコロンビア・ピクチャーズを傘下に持つ米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとタイのアマゾンフォールズがバンコク郊外で開発。人気作品「ゴーストバスターズ」や「ジュマンジ」などをテーマにした乗り物やプールなどを提供する計画としている。
カニット氏によれば、テーマパークの第1期エリアはすでに開業の準備が整っている。当初2021年10月の開業を予定していたが、タイ政府の新型コロナ対策などを受けて、4月8日に延期していた。
- 【関連記事】ソニー、タイでコロンビア映画のテーマパーク