グーグルが「トピックス」公表 プライバシー保護強化の新広告機能

サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米グーグルは25日、サイトの運営者以外の第三者の広告会社などが、利用者の閲覧状況を追跡できる「サードパーティー・クッキー」に代わる広告の新たな機能を公表した。従来は個々の利用者がどこのサイトを訪れたかを細かく追跡していたが、新機能で共有されるのは利用者の関心の一部のみとなる。

 「トピックス」と呼ばれる新機能では、ブラウザー側で利用者の関心が高そうなトピックを週五つ選び、そのうち週に1項目を訪れたサイトの運営者や広告主に共有する。トピックは「旅行」「アウトドア」など350種類で、項目の情報は3週間で削除される。

 項目選びはグーグルや外部のサーバーは介さず、すべてスマホなどのデバイス上で行われる。利用者が自分に割り振られたトピックを確認し、機能を無効にすることもできるという。近く広告業者やサイト開発者向けの検証を始める。

 グーグルは20年1月、プライバシー保護の強化のため、サードパーティー・クッキーを22年初めごろまでに廃止する計画を発表。だが、昨年6月、廃止時期を23年後半に延期する方針を公表していた。(サンフランシスコ=五十嵐大介

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