ホテル、旅館の仕事の魅力伝える映像　平祐奈さん出演

旅館やホテルの仕事の魅力を伝え、若い人たちの職業選択の際の参考にしてもらおうと、兵庫県の神戸市生まれで明石市育ちの女優、平祐奈さん（２３）を起用したショートムービー「旅館は魔法で溢(あふ)れている」の撮影が、洲本市内のホテルで行われた。３月にも県内の旅館、ホテルのホームページやＳＮＳ（会員制交流サイト）などで公開する予定。

県内の旅館やホテルでつくる県旅館ホテル生活衛生同業組合が県の補助を受けて制作。洲本市の大浜海岸で「うみぞら映画祭」を企画運営する映像制作会社「海空」の制作チームが撮影や編集を行う。

同社などによると、就活イベントで県内の旅館業やホテル業のブースには希望者がなかなか集まらないといった状況にあるという。このため、１０～２０代の若者に人気の平さんが主演するショートムービーを制作し、業界の魅力発信とイメージアップを狙う。

ショートムービーでは海空の大継康高社長が監督と脚本を兼務し、平さんが旅館に就職したばかりの新人役を演じた。先輩のサービススタッフや清掃係、女将(おかみ)とそれぞれやり取りする３バージョンを撮影。完璧な仕事をこなす先輩や女将という３人の魔法のようなおもてなしテクニックを目の当たりにし、旅館での仕事の魅力にひかれていくという内容だ。映像は１バージョン１０分程度にまとめる。

撮影は１７日から２１日にかけて行われ、２１日にホテルニューアワジでの撮影が公開された。平さんは「旅館やホテルの仕事に興味を持ってくれる若い人が増えてくれれば。多くの人が県内の観光地を訪れてほしいですね」と話した。