旅工房、HIS出身の取締役と執行役員が退任 JHAT平林朗氏と”紋別タッチ”仕掛け人の中島和彦氏

旅工房

旅工房は、社外取締役の平林朗氏と執行役員の中島和彦氏が退任、退職したことを明らかにした。

平林氏は、エイチ・アイ・エス(HIS)子会社のミキ・ツーリストとジャパンホリデートラベルによる、Go To トラベル事業の補助金不正受給問題に絡んでいるとされている、JHATの代表取締役。かつて、HISの代表取締役社長、H.I.Sホールディングス代表取締役社長も務めていた。旅工房の社外取締役には2020年9月に就任している。

中島氏は、クルーズプラネット代表取締役社長、HIS国内旅行営業本部長などを経て、紋別観光振興公社の副社長を務めている。旅工房の執行役員航空政策室部長には今年4月に就任している。東京/羽田〜オホーツク紋別線の日帰り搭乗「紋別タッチ」の仕掛け人の一人としても知られている。

旅工房によると、中島氏は11月30日付、平林氏は12月14日付で、いずれも「一身上の理由」として退職、退任したとしている。

中島氏は月刊クォリティのインタビューで、「この会社は私がHIS勤務時代に社長を務められていた平林朗さんが社外取締役を務めています。平林さんは現在、首都圏や大阪、京都を中心に20以上のホテルを運営する㈱JHATの代表取締役社長として活躍しており、私のことはすべてわかっているので安心です」と、親密ぶりをアピールしていた。

JHATは、紋別市が保有し、オホーツク中央森林組合が指定管理者となっている、大山山頂園の大山山頂コテージの予約受付業務を手掛けている。旅工房との間では、Go Toトラベルの割引を適用した高額商品券付きプランを販売し、物議を醸した。旅工房はオホーツク紋別空港へのチャーター便日帰りツアーも手掛けるなど、3者の関係性は深い。