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旅行大手の日本旅行は、新卒採用を2年ぶりに再開する方針を固めた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う業績低迷で2022年度入社の採用は見送っていたが、23年度入社で30人程度の採用を目指す。
足元では新型コロナの感染者数が低く推移しているほか、新たな変異株「オミクロン株」についても、国内旅行への影響は限定的とみて、需要が回復すると判断し、採用再開に踏み切る。旅行業界最大手のJTBも22年度に見合わせていた新卒採用を23年度に再開する方針だ。
日本旅行は、20年12月期連結決算の最終利益で、過去最悪となる127億円の赤字を計上した。今年3月には従業員数をコロナ禍前から3割減らすなどの構造改革を発表した。20年度入社の新卒採用は150人だったが、21年度は19人と大幅に縮小し、22年度は中止していた。
日本旅行は旅行業以外の強化を掲げており、採用再開は、イベントや会議の運営事業などを担う人材を確保する狙いもあるという。