ホノルルマラソン登録者半減、観光業に打撃…コロナ影響で日本人の参加落ち込む

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 【ホノルル=渡辺晋】今月12日にハワイ・オアフ島で2年ぶりに開催される「ホノルルマラソン」の登録者数が約1万4500人と、例年の半数以下にとどまることがわかった。新型コロナウイルスの影響で通常は半数近くを占める日本人が約450人まで落ち込んだためで、観光業への影響は大きい。

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ホノルルマラソンのコースの一部となっている海沿いのカラカウア通り(3日)=渡辺晋撮影
ホノルルマラソンのコースの一部となっている海沿いのカラカウア通り(3日)=渡辺晋撮影

 新たな変異株「オミクロン株」の影響も懸念され、ホノルルマラソン協会は、当日の参加者数はさらに減るとみている。ハワイ州保健局は2日、オアフ島の居住者1人からオミクロン株が検出されたと発表した。ワクチンは未接種で、以前も新型コロナに感染していたという。旅行歴はなく、市中感染とみられる。

 昨年の大会は新型コロナの影響で中止となった。今年は人数制限なしでの開催が10月に決まり、11月にオンライン登録が締め切られた。協会によると、登録者数のうち8000~9000人は昨年からの繰り越し分で、実際の参加者数は5000~7000人まで減る可能性があるという。

 大会は1973年に始まった。時間制限がなく、7歳以上の希望者は誰でも参加可能で、海岸沿いのコースを走る。参加者数は2013年以降、3万3000人台で推移し、半数近くを日本人が占める。

 宿泊や飲食などの経済効果は年約1億4000万ドル(約158億円)に上り、うち7、8割は日本からもたらされるという。州観光局は「日本人の参加者は平均4・5泊し、1人あたり1日約250ドルを消費する」としている。

 協会のジム・バラハル会長(69)は「影響は壊滅的に大きいが、2年連続で中止にはできない。コロナ禍でも健康的なイベントを安全に実施できるというメッセージを発信することが重要だと考えた」と語る。

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