コロナ苦境 旅行会社がフードロス対策事業 廃棄柿でアイスバー
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福岡県久留米市の旅行会社が、食べられるのに商品価値がないとして廃棄される旬の柿を原料にしたアイスバーを売り出した。新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に陥った旅行会社が新たに始めた「フードロス対策」事業の一環で、生産農家と消費者、資源の有効活用の「三方よし」を狙う。
2019年3月に創業した「はなこトラベル」は、東アジアからのインバウンド(訪日外国人客)需要を取り込み、経営が軌道に乗り始めたところにコロナ禍に見舞われた。外国人客が突然ゼロになる苦境下で、創業者の陶山(すやま)和之さん(62)が目を付けたのがフードロス対策だ。人気ツアーのフルーツ狩りで久留米市やうきは市の果樹農園を巡った時、ブランドの果物が一定量廃棄されていると知ったことがきっかけだった。
これまでアイスバーの商品化にこぎ着けたのはイチゴのあまおうやブドウの巨峰。いずれも小粒だったり、大雨で房の一部が欠けたりして商品価値がなくなった高級果物で、5月に売り出したところ1万本以上が売れた。
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