
EU 域内への渡航 原則ワクチン接種者に限定する方針
EU=ヨーロッパ連合は来年3月から原則として、域内への渡航を、新型コロナウイルスのワクチンを接種した人に限定する方針を示しました。
EUの執行機関にあたるヨーロッパ委員会は25日、会見を開き、来年3月から原則として、域内への渡航をワクチンを接種した人に限定する方針を発表しました。
EUは現在、感染状況が落ち着いている一部の国からの渡航は、ワクチン接種の有無にかかわらず認めていますが、3月からは一律でワクチンを接種したことが渡航の条件となります。
また、渡航の際に提示が求められるワクチンの接種証明について、来年1月から、有効期間を9か月とする方針も示しました。9か月以内に追加接種を受けなければ、接種証明は無効と見なされるということです。
一方、EUの域内で認められていないワクチンを接種した人についても、WHO=世界保健機関が安全性や有効性を確認しているワクチンであれば、出国前のPCR検査で陰性であることを条件に、渡航を認めるとしています。
ヨーロッパ委員会の方針は今後、EU加盟国によって承認される見通しで、加盟各国は、感染状況などに応じて、個別に、入国の条件を付け加えることもできます。