豪 来月から日本人などの入国を再開へ ワクチン接種など条件に

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外国人の入国を原則禁止してきたオーストラリア政府は、ワクチンの接種などを条件に、来月から日本人の入国規制を緩和すると発表し、観光客や留学生の入国が再開されることになりました。

オーストラリアでは新型コロナの感染拡大を防ぐため、去年3月から外国人の入国を原則禁止し、仕事などやむをえない事情で入国する場合は、政府から入国許可を取得することが義務づけられていました。

オーストラリア政府は22日、来月1日から、日本と韓国からの入国者について、入国規制を緩和すると発表しました。

具体的にはワクチンの接種証明やPCR検査の陰性証明、それに有効なオーストラリアのビザを保有していれば、入国できるということで、観光やワーキングホリデー、それに留学を目的とした入国が1年8か月ぶりに再開されることになります。

一方、入国後の14日間の隔離については、最大都市シドニーのあるニューサウスウェールズ州など、一部の州ではすでに撤廃されましたが、第3の都市ブリスベンのあるクイーンズランド州などでは、入国者の国籍にかかわらず義務づけられています。

モリソン首相は会見で「入国の再開はわが国の経済にとって大きな意味を持つ」と述べ、外国人の入国禁止で打撃を受けてきた国内経済の回復に期待を示しました。