パレスホテル、スイートルーム増設 建て替えから10年
パレスホテルは18日、旗艦の「パレスホテル東京」(東京・千代田)で来年2月にスイートルームを増設すると発表した。ホテル建て替えから10年を迎えるに合わせ、従来の12室から18室に増やす。仕事と休暇を掛け合わせたワーケーションなどの需要を取り込みたい考えだ。
一部客室を改装し、新たに「プレミアスイート」を6室設ける。客室の広さは約90平方メートルで、ベッドルームのほかにリビングなどを備え、宿泊料金は1泊28万円(消費税やサービス料を除く)から。パソコン作業などができるダイニングテーブルがあり、家族単位での利用やワーケーションとしての宿泊需要にも応える。吉原大介社長は「自宅にいるようなリラックスした体験を楽しんでもらいたい」と話す。
パレスホテル東京は22年5月に建て替えから10年を迎える。客室計290室のうち、これまでスイートルームは12室だった。新型コロナウイルス禍でも外資系ホテルを中心に、高級ホテルの新規開業は相次いでいる。スイートルームを増やして高級宿泊需要を取り込むことで、さらなるブランド力向上につなげる狙いがある。
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