ANAの国内線、正月は新型コロナ前並み運航
全日本空輸(ANA)は9日、2022年1月1~4日の国内線便数を、新型コロナウイルス感染拡大の影響を織り込んでいなかった20年度の事業計画と比べて97%の水準で運航すると発表した。それに先立つ21年12月も同86%に引き上げる。国内線の運航率が80%を超えるのは20年3月以来21カ月ぶり。緊急事態宣言の解除などで観光や出張の需要が回復しており、運航規模を引き上げる。
12月に減便するのは69路線の3181便、1月1~4日は19路線123便。成田空港を発着する路線などでは大幅な減便を続けるが、羽田や伊丹、新千歳、福岡などを結ぶ主要な路線はコロナ前とほぼ同水準の運航規模にする。「年末年始は特に九州・沖縄方面の予約が好調」(ANA広報)だという。
需要動向に応じて臨時便の追加設定や機材の大型化も検討する。10月の運航率は63%、11月は74%(直前の発表ベース)としていた。
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