政府、入国制限を緩和 申請受け付け始まる
新型コロナウイルスの水際対策を巡り、政府は海外からの入国制限を8日から緩和した。各省庁では緩和の適用に向けた受け入れ先の申請受け付けが始まった。審査を受けた外国人のビジネス客や留学生、技能実習生の新規入国が認められる。
各省庁の受け付けは午前10時から始まり、文部科学省には留学生を受け入れる大学からの問い合わせが相次いだ。同省担当者は「書類提出後、ビザの取得に一定期間が必要になる。留学生の来日にはもうしばらくかかるだろう」と話す。
制限緩和は受け入れる企業や団体による行動管理が条件。受け入れ先は所管省庁へ事前に活動計画書を出し、審査を受ける。ワクチンを接種したビジネス客や日本人帰国者は審査で認められれば待機期間が最短で3日になる。
審査を受けた書類は各空港の到着時に確認される。入国者の増加が見込まれる成田空港検疫所担当者は「職員の増員も視野に入れながら、漏れがないようチェックしたい」と述べた。
政府は変異ウイルスの流行などを受けて1月に入国制限を強化し、外国人の新規入国を原則停止していた。観光客は今回の緩和対象に含まれていない。政府は段階的に対象を拡大するか検討する。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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