ワクチン接種の進展による往来の再開と旅行需要の回復を受けて、第3四半期(6月~9月)の業績でコロナ後で初の黒字を報告する企業が増加している。

iamexpat.deによると、ルフトハンザは収益が前年の約2倍となり、1700万ユーロの営業利益を記録。業務渡航需要の急回復とカーゴの記録的実績が牽引したといい、今後はコロナ前の70%まで旅客便の運航便数を戻したい考えという。

またTRAVOLUTIONによると、アマデウスは調整後利益が2380万ユーロとなり、2019年比では約93%減ではあるもののコロナ禍となって初の黒字を計上した。昨年は1.25億ユーロの損失となっていた。

旅行会社の航空券予約は2019年比58.5%減で、第2四半期の67.6%減から改善。地域別では北米、中東・アフリカ、西欧の順に回復が見られているとのこと。

さらに、Travel Weeklyによるとハイアットも1.2億ドルの純利益を計上し、3.04億ドルの純損失だった第1四半期、900万ドルの純損失だった第2四半期と大きく回復。ちなみに、最後の四半期純利益は2019年第1四半期で、その際には3.21億ドルを計上していた。

ハイアットでは、夏にはレジャー需要が回復を主導していたが、現在はグループと法人の需要も堅調に推移し始めており、RevPARは前四半期から29%増加。そのうちグループと法人の需要は40%超も回復しているという。都市部のホテルも回復が顕著とのこと。

なお、ハイアットは第3四半期に20ホテルを新たに開業し、合計4599室を追加したという。

このほか別記事の通りエクスペディアが2019年並みの純利益を確保したほか、チョイスホテルズは通年の業績が2019年を超える見通しとなっているという。