11月1日から自国民と永住者を対象に入国制限を緩和するなどウィズコロナへの転換が進む豪州だが、ついに外国人旅行者の隔離なしでの入国が再開される可能性が見えてきた。

Executive Travellerによると、モリソン首相がシンガポールとの双方向トラベルバブルが早ければ来週中に合意できると明かしたという。

シンガポールはすでに「ワクチン接種完了トラベルレーン(Vaccinated Travel Lane、VTL)」の名称で欧米各国や韓国との間でワクチン接種済みの旅行者が隔離なく行き来できる仕組みを構築しているところで、先週にはシンガポールの運輸相が日本や豪州、ニュージーランドとの合意にも意欲を示していた

モリソン首相は、まずは留学や出張目的を対象として12月には観光客も対象に加わると説明したという。

豪州では再開の見通しが示されたことを受けて航空会社も路線や便数の復旧を始めており、カンタス航空はシドニー/シンガポール線の再開を当初予定の12月18日から11月23日に前倒し。シンガポール航空も、12月1日からA380をシドニーに投入し、B777-300ERとともにデイリーで運航する計画を決めた。

このほか、全日空も羽田/シドニー線を11月1日から週5便で運航。本来はダブルデイリーを計画していた路線で回復までの道のりは長いが、日本とのバブル実現にも期待がかかる。