長崎県内の観光地PR コロナ収束後見据え 中国人向けにライブ配信

中国人向けに小浜温泉街の魅力を紹介する案内役=雲仙市小浜町

 新型コロナウイルス収束後のインバウンド(訪日外国人客)獲得を見据え、長崎県は県内の観光地を紹介する中国人客向けのオンラインライブ放送を始めた。長崎市の出島に続き、雲仙市の小浜温泉街の魅力を配信した。
 県の観光地プロモーションで、約1万人が登録する中国最大の旅行情報サイト「マーフォンウォ」と契約した。中国人案内役2人が観光地を訪れ、約90分かけて中国語で魅力を伝え、同サイトのアプリ利用者が視聴する形式。8日に長崎市の出島をスタートした。
 10日は小浜温泉街の足湯施設「ほっとふっと105」と蒸し釜、小浜歴史資料館、愛野町のカステラランドなどで撮影。足湯施設では、雲仙市観光物産課の山崎雄輝さんが「雲仙市は海と山に温泉がある観光地。小浜温泉は1日に1万5千トンの温泉が湧き、源泉温度は日本一熱い105度」と紹介し、案内役が中国語に通訳。案内役は温泉蒸し卵を味わい、足湯にも漬かって感想を伝えた。
 配信した動画をアプリ登録者はいつでも視聴できる。ライブ放送は計6回の予定で、今月下旬以降に雲仙市の雲仙温泉街、平戸市、佐世保市(2回)を案内役が訪れる。

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