GLOBETRENDERによると、ウィーン市観光局はこのほど、「ポルノのサブスク」とも呼ばれるソーシャルメディアのOnlyFansと提携し、オーストリアが誇る芸術・文化のプロモーションを開始した。

OnlyFansはヌードやポルノを含めたコンテンツを有料でフォロワーに共有できるサービスで、日本語のTwitterアカウントによると世界の会員数は1億人を超えている。FacebookやInstagramなどでは人間の裸体を描写するコンテンツは検閲されるのに対し、OnlyFansでは投稿可能であることから、「挑発的」な芸術作品をアピールする場として選んだという。

提携のもとでシーレやモディリアーニ、ルーベンスなどの作品を閲覧できるようにし、購読者にはウィーン市の「シティカード」か美術館の入場券をプレゼントする。

観光局によるOnlyFansの活用はこれが初めてだが、ウィーン市観光局は「ヌードアートは西洋文化の一部でありポルノではない」との考えのもと、一般的なソーシャルメディアがポルノと分類して検閲する限りはOnlyFansで喜んで公開するとしているという。

ウィーン市観光局では、2017年にも「#ToArtItsFreedom」と題したキャンペーンで同様のメッセージを発信して議論を呼び、高い評価を獲得している。