ピーチ、国内線乗り放題サービス 11月1万9800円から
格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は12日、11月の1カ月間、同社の国内線33路線に乗り放題になるサービスを販売すると発表した。旅行のほか、休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」などの新たな需要も掘り起こし、新型コロナウイルス禍で低迷する需要の回復を狙う。
19日正午に販売を始める。搭乗期間は11月1~30日。乗り放題サービスのみの「ライト」(2万9800円)と、座席指定と手荷物1つの預け入れが可能な「スタンダード」(3万9800円)の2種類を用意する。両プランをあわせて150人限定で販売し、先着30人は1万円を割り引く。
政府の緊急事態宣言の解除などで国内線を中心に需要回復の兆しも出てきたが、新型コロナの影響で航空需要は低迷している。ワーケーションなど新たな働き方を需要拡大につなげたい考えで、同社は「乗り放題サービスを活用し、新しい地域を開拓してもらいたい」(広報担当者)としている。
12月以降の実施は消費者の反応などを見て判断する。国内では地域航空会社のフジドリームエアラインズ(静岡市)が3月と7月に、2~3日間限定の乗り放題サービスを提供した。全日本空輸(ANA)も2008年、年300万円で国内線に乗り放題となるプランを販売した。
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