タイ、来年の国内観光収入260億ドル目標 政府が支援措置

[バンコク 6日 ロイター] - タイは、来年の国内観光収入として少なくとも8820億バーツ(260億ドル)を目指す方針を明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う外国人観光客の激減で苦戦する業界を政府の政策で復興する狙い。
同国は、近くワクチン接種を完了した外国人受け入れを拡大する計画。政府副報道官は声明で、タイ政府観光庁(TAT)が企業と協力し、月内にもチェンマイやプーケットなど主要観光地への航空便を増便するなど、観光促進計画を立案していると説明した。
2021年1─8月の国内観光収入は、国内旅行推進策にもかかわらず1270億バーツにとどまった。昨年は55%減の4820億バーツだった。外国人観光客は83%減少し、収入は3320億バーツだった。
19年に同国を訪れた外国人観光客は約4000万人、その支出は1兆9100億バーツだった。パンデミック中のビザや隔離を巡る厳しい政策で、最近まで外国人観光客は入国できなかった。
ただ、先週に隔離期間を縮小したほか、来月からワクチン接種完了者に隔離免除の措置を適用するなど、プーケットとサムイ島で行なっている試験運用を拡大する。

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