全日本空輸(ANA)などANAグループは2021年10月31日(日)を最後に、空港で使用する手荷物梱包用のビニール袋の提供を終了します。ANAグループは資源類の廃棄率を2019年度比で 2030年度までに70%以上削減、2050年度までにゼロを目標としており、そ実現に向けた取り組みです。日本航空(JAL)などJALグループ各社も、国際線で8月末、国内線で9月末にそれぞれ、手荷物預かり時のビニール袋提供を終了しており、国内航空会社の資源の廃棄率削減の取り組みが進んでいます。
ANAでは、今回の取り組みにより空港物品の使い捨てプラスチック使用量は年間94トンの削減につながると見込んでいます。このほか、貨物用防水・防塵用ビニールシートは、 使用済みのビニールを回収、一部をリサイクルしています。さらに、国際線エコノミークラスの機内食容器を植物由来のバガス製に変更、機内や空港ラウンジで提供されているマドラーは木製に変更、ストローは紙製に変更するなど各種取り組みで、計617トンのプラスチック削減につなげています。
なお、ベビーカーや車いす梱包用のビニール袋は、利用者の移動手段を保護するため、提供を継続。車いすでは、リユース可能なカバーも併用します。
JALグループ各社も手荷物預かり時のビニール袋サービスを終了しています。JALグループでも環境対策として、2050年のCO2総排出量実質ゼロに向け、燃費効率の良い新機材への更新、運航の工夫、代替航空燃料の活用などとともに、あらゆる分野でのサービスの見直しに取り組み、廃棄量の削減に取り組んでいます。