奈良市、昨年の観光客が半減以下 市長「大変厳しい」

上田真美
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 奈良市は5日、2020年の観光入込客数調査の結果を公表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1~12月に市を訪れた観光客数は前年比58・4%減の724・2万人だった。宿泊客数は86・7万人で同50・1%減。観光消費額は同640・8億円減の506・4億円となった。

 調査方法が現在とは異なるが、記録が残る中で観光客数が1千万人を下回るのは1968年以来という。

 外国人観光客数は同91・3%減の28・9万人で、2012年並みの水準まで減少した。19年には市の観光客全体に占める外国人観光客の割合が19・1%だったが、20年は4・0%に下がった。

 また、修学旅行生徒数は同78・9%減の17・4万人だった。例年は4、5月にピークを迎えるが、20年は緊急事態宣言が全国に出されていた影響で、4~7月の宿泊者数は0人だった。

 仲川げん市長は記者会見で「ある程度予測していたが、大変厳しい状況。雇用の確保など、どのように産業としての持続性を維持していくかについては大きな課題がある」と話した。(上田真美)

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