独ルフトハンザの第2四半期、赤字幅縮小 キャッシュフロー黒字化

[フランクフルト 5日 ロイター] - ドイツ航空大手ルフトハンザが発表した第2・四半期決算は、調整後の営業損失が9億5200万ユーロ(11億3000万ドル)となり、前年同期比43%縮小した。予想平均の9億7100万ユーロも下回った。
売上高は32億ユーロで、予想の33億ユーロには及ばなかった。
第2・四半期の調整後現金流入は3億4000万ユーロ。前年同期は11億3000万ユーロの流出だった。新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、初めてキャッシュフローが黒字となった。経費削減を前倒しで進めたことが奏功したという。
同社は6月、保有機体数と従業員数をパンデミック(世界的な大流行)前より減らして黒字化する計画を策定。下半期も引き続き、観光需要の高まりとビジネス需要の回復が期待できるとした。
また同社は、2024年までに35億ユーロを目標としていたコスト削減額の半分を達成した。これは計画より6カ月前倒しとなる。ドイツとスイスで実施された自発的な退職者募集が想定以上に受け入れられたためとしている。

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