旅行予約サイトのブッキング、売上高3倍増 米欧で需要好調

[4日 ロイター] - 旅行予約サイト「ブッキング・ドット・コム」を運営するブッキング・ホールディングスが4日発表した第2・四半期決算は、売上高が3倍超に増加し、市場予想を上回った。米欧で旅行を計画する人が増え、需要が好調だった。
新型コロナウイルスのワクチン接種や移動制限の緩和を追い風に、調整後の損益も赤字幅が縮小。株価は引け後の時間外取引で約4%上昇した。年初来では6%安。
コロナ禍からの景気回復に伴い、旅行業界では需要が予想より急速に持ち直している。ただ、感染力の強いデルタ株の広がりで複数の国で感染者が増加しており、回復の妨げとなる可能性がある。
ブッキングによると、7月はワクチン接種率が低く感染者数の多いアジアが最も回復の遅れている地域で、2019年の水準を依然大きく下回った。
第2・四半期の売上高は21億6000万ドルに増加。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は19億ドルだった。
調整後の純損益は1億0500万ドルの赤字。前年同期の4億4300万ドルから赤字幅が縮小した。
1株損失は2.55ドルで、予想の2.04ドルより大幅な赤字となった。営業経費が2倍近くに膨らんだことが響いた。
販売宿泊室数は前期比59%増加。欧州や米国の需要が好調だった。

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