神戸空港の国際線就航、当面先送りへ 関西エア社長方針

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筒井竜平
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 関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港を運営する関西エアポートの山谷佳之社長が朝日新聞のインタビューに応じ、神戸空港国際線を就航させるかどうかの検討を当面先送りする考えを明らかにした。地元財界や関係自治体と2年前に交わした合意では、検討時期を「2025年ごろまで」としていたが、コロナ禍で需要が激減し、慎重にならざるを得なくなった。

 3空港のうち国際線が発着するのは、主力の関空だけ。関空ではコロナ禍前、インバウンド訪日外国人客)の急増により、飛行機の離着陸やターミナルの混雑が生じていた。そのため、3空港の役割分担について地元自治体や関西財界などが協議する「関西3空港懇談会」は19年5月、神戸空港への国際線就航を25年ごろまでの中期的な検討課題と位置づけていた。

 ところがコロナ禍による移動制限の影響で、関空の21年3月期の国際線旅客数はコロナ禍前に比べて99%減少。関西エアポートの21年3月期決算も、最終的なもうけを示す純損益が初めて赤字転落した。

 山谷社長は「3空港懇談会の…

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