スカイマーク 昨年度決算 163億円赤字 最終赤字は2期連続

航空会社のスカイマークの昨年度の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で利用者の数が大きく落ち込んだことが響き、最終的な損益が163億円の赤字となりました。最終赤字は2期連続で、大手以外も厳しい状況となっています。

スカイマークが発表したことし3月までの1年間の決算によりますと、売り上げにあたる「事業収益」は、前の年度より62%減少して340億円、最終的な損益は163億円の赤字でした。

最終赤字となるのは2期連続です。

新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年度1年間の旅客便の利用者数が前の年度の半分以下に落ち込んだことが要因です。

会社によりますと、沖縄県を除いて緊急事態宣言が解除されたことを受けて、7月前半の運航は当初の計画の8割程度にまで戻す計画です。

ただ、感染の収束が見通せないため、会社では来年4月に入社予定の客室乗務員の採用を見送るなど、引き続きコストの削減を進めることにしています。

航空業界では、ANAホールディングスの昨年度の決算が4046億円の最終赤字、日本航空も2866億円の最終赤字となりましたが、大手以外の航空会社も厳しい状況となっています。