EU、「ワクチン証明」運用で混乱も 業界団体が注意喚起

EU、「ワクチン証明」運用で混乱も 業界団体が注意喚起
欧州連合(EU)内で、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書の運用が7月1日から始まるのを前に、国際航空運送協会(IATA)などの業界団体は28日、運用に混乱をきたす恐れもあるとして注意を促した。写真は6日撮影(2021年 ロイター/Pedro Nunes)
[ダブリン 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)内で、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書の運用が7月1日から始まるのを前に、国際航空運送協会(IATA)などの業界団体は28日、運用に混乱をきたす恐れもあるとして注意を促した。
共同書簡では「今後数週間で旅客数が増加し、欧州の空港が混乱に見舞われるリスクが現実的なものとなっている」と指摘。夏の旅行シーズンがピークを迎える中、大行列や遅延を避けるため、証明書の確認は出国時のみ行うほか、各国政府は健康情報を管理し、QRコードの読み取り機器を提供すべきとした。
「デジタルCOVID証明書」はワクチン接種完了者や回復者、陰性者を対象に発行される。保持者はEU内を自由に渡航できる一方、証明書の追加確認やQRコードの適切な読み取り機器の提供が求められる。

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