3大航空アライアンス、G7に世界共通のトラベルスタンダード合意を要望

3大航空アライアンス、G7に世界共通のトラベルスタンダード合意を要望

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© oneworld, SkyTeam, Star Alliance
世界共通のトラベルスタンダードを

ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスの3大航空アライアンスは、2021年6月11日(金)から6月13日(金)に開催されるG7サミットで、新型コロナウイルスからの回復に向け、各国政府に渡航要件を統一、確立するよう要請します。イギリスで開催される7カ国首脳会議では、新型コロナウイルスに関連する各種対応を議題に扱う予定です。この席で世界共通トラベルスタンダードの合意が形成されると、安全を担保しながら、多くの旅行者の利便性も確保できるようになります。

航空会社が相互に連携するアライアンスは、安全な国境の再開を可能にするよう渡航・衛生に関する共通基準への合意をG7各国政府に呼びかけています。ワクチン接種の普及に期待が寄せられているものの、国・空港により異なる運用方法、規制、そして急かつ多頻度な変更は利用者に混乱やストレスを与え、渡航に支障をきたすと指摘しています。

こうした点は旅行者に不安を与えるとして、各国が共通して、(1)ワクチン接種が完了した乗客の検疫免除、(2)簡便・安価、かつ一貫性ある新型コロナウイルスの検査、(3)乗継客が空港内のトランジットゾーンに留まる場合は追加検査や検疫制限の免除、を実施するよう求めています。

さらに、ワクチン接種証明書を含む渡航要件管理のデジタル化、G7加盟国が世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)が定める共通要件や基準への合意を求めた国際航空運送協会(IATA)の呼びかけを支持することも表明しています。

三大アライアンスは、コロナ禍前は世界の航空輸送能力の約3分の2を占めていました。アライアンスが連携して各国政府へ呼びかけることで、実効性を担保しながら、旅客の利便性を保つ世界的な仕組みを求めています。

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