印航空ビスタラ、デリー・羽田直行便を運航 6月から
【ムンバイ=花田亮輔】インド最大財閥タタ・グループ系の航空会社ビスタラは10日、デリー―羽田線を6月16日に開設すると発表した。週に1便を運航するという。インドで新型コロナウイルスの感染が広がるなか、事業としての先行きには不透明感も伴う。
ビスタラはグループ統括会社タタ・サンズとシンガポール航空の合弁として設立され、2015年に運航を始めた新興の航空会社だ。日本航空(JAL)などとも共同運航(コードシェア)で提携している。ビスタラのレスリー・タン最高経営責任者(CEO)は直行便の開設にあたり「大きなポテンシャルのある極東は、当初から当社のグローバル展開にとって極めて重要な地域だ」とコメントした。
ただ、インドでは変異ウイルスの発生などもあり、新型コロナが過去最多のペースで広がっている。直近は1日あたりの新規感染者数が約40万人前後で推移している。日本政府は10日からインドを含む3カ国からの入国者への水際対策を強化し、入国後の指定された宿泊施設での待機日数を3日から6日に延ばしたばかりだった。